PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1482                     後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年8月21日(土)、現在は朝の7時過ぎです。
 
 昨日は晴天降雨(所謂天気雨)もなく、超暑い真夏が始まったような錯覚を起こし
そうなくらいの暑さでした。今後、は雨マークはほぼなく、ずっと晴れの真夏日到来のようです。
台風12号が発生しましたが、これはもしかしたら24日ぐらいに列島の九州あたりをかすって
北上する程度と思って間違いなさそうなので心配には及びません。
 
 昨年の暮れまでは終業していた当方でした。昨1年間は新型コロナウイルスとの初戦闘が
開始され不安だらけの毎日でした。仕事上、外出も多く、巣篭りとは縁がない日々を過ごして
今に至りますが、昨暮れで仕事を辞してからは外出する用事もほぼなく、腰痛でウォーキング
も中止となり、精々、近所のクリニックにリハビリに行くぐらいしか外出は少なくなっています。
 今日も午前中にリハビリに行き、その後はスーパーでの買い物ぐらいしか予定はありません。
逆に疲れる毎日です!
 
 コロナ感染に行きます。昨日も当然のごとく感染数最高を更新しています。我が近在の
地域での感染数は過去最大を更新する日が多く、これでは収束などはほど遠いとしか
思えない状況が続いています。昨日の都では5405人の大台乗せで全国では最高の
25876人と出ています。300人以上だけを列挙します。大阪は2586人、京都548人、
兵庫が907人と多く出て広島でも375人です。三重が388人、愛知は多くて1347人です。
静岡が620人、福岡が1195人と出て、熊本でも318人です。岐阜が310人、近在では
神奈川が2878人、埼玉1824人で千葉が1778人となっています。千葉の増加傾向が
目新しい所でしょうか。茨城が356人、群馬が304人と近在でも増加傾向です。遠方の
沖縄は743人で北海道で523人となっています。
 
 コロナ関連記事に事欠くことはあまりありません。本日は植草氏のコラムと、毎週末の
金曜日掲載の3人のコラムを付けておきます。
 
 
 
 
 
植草一秀の『知られざる真実』」
 
                             2021/08/20
 
           尾身茂氏はJCHOコロナ大増床すべし
 
               第3010号
菅義偉氏が新型コロナの感染を爆発させ、医療崩壊を招いた。
 
菅義偉氏の責任は限りなく重い。
 
医療崩壊とは救える命を救えない状況が生じること。
 
東京都では新型コロナに感染しても「自宅療養」や「入院調整中」などとなっ
ている人が3万人を超えて増え続け、肺炎が悪化するなどして本来であれば入
院が必要な容体に陥った人でも受け入れ先が見つからない状況が生じている。
 
TBS報道によれば、自宅などで新型コロナの症状が悪化し救急搬送を要請し
た都内の患者のうち、およそ6割が、受け入れ先の病院が見つからないなどの
理由で搬送されていない。
 
国民の命と健康が守られない状況が生まれている。
 
その原因が人為によるものであることが重大だ。
 
感染爆発は菅コロナ大失政がもたらしたもの。
 
医療崩壊はコロナ病床確保、宿泊療養施設確保を怠ってきた結果生じている人
災。
 
コロナ感染爆発はデルタ株によって生じている。
 
L452R変異株は3月にインドで確認された。
 
直ちに最大の警戒体制を敷くことが必要だったが、菅義偉氏が対応を怠った。
 
L452Rは東アジアの人種が持つ免疫能力をすり抜けることが指摘されてい
た。
 
これまで感染が相対的に軽微であった東アジアでも深刻な感染拡大が生じるこ
とが警戒された。
 
実際に台湾でもL452Rによる感染急増が確認されたが、台湾政府が直ちに
抜本策を講じたため、速やかに問題は収束した。
 
これに対して日本の対応は最悪を極めた。
 
この結果、いまや日本は感染爆発で世界のトップテンに入るに至った。
 
直近の1日当たり新規陽性者数で日本は世界第8位にランキングされている。
 
8月19日の全国新規陽性者数2万5156人になり、初めて2万5000人
を超え、2日連続で過去最多になった。
 
文字通りの感染爆発だ。
 
菅内閣のコロナ大失政により、入院が必要な感染者に対して入院治療できない
状況が広範に広がっている。
 
家族と同居する陽性者は少なくとも宿泊療養施設で療養しないと家庭内感染が
広がるが、多数の陽性者が自宅療養を強要されている。
 
首都圏の1都3県では自宅療養を強要されている人が6万人近くに達している
と報じられている。
 
その自宅療養者のなかから死亡する人が相次いでいる。
 
自宅に放置され死に至らしめられる放置民死が多数発生している。
 
菅内閣による殺人と言っても過言でない。
 
感染爆発が生じた最大の原因は五輪開催の強行だ。
 
五輪開催強行で人々の行動抑制のたがが外された。
 
「五輪強行で行動抑制のたがが外れた」
 
国民の命と健康を最優先し、人々に行動抑制を求めるなら五輪開催を中止か延
期する必要があった。
 
五輪のお祭り騒ぎを政府が推進して、国民に対して行動を抑制しろといっても
効果を得られないことは明白だ。
 
菅義偉氏は五輪関係者によるパーティーにまで参加した。
 
「安全・安心の五輪」と言いながら、バブルは崩壊し、街頭も人流であふれか
えった。
 
五輪開催を強行した目的は巨大な利権と菅義偉氏の政治的利益獲得にあった。
 
自己の利益を優先して国民の命と健康を犠牲にした。
 
最低最悪の為政者であると言うほかない。
 
この菅暴政を一掃できるチャンスが訪れる。
 
日本の主権者はこの機会を逃してはならない。
 
まずは横浜市長選がある。
 
投票日は8月22日。
 
菅義偉氏が全精力を注ぐ小此木八郎候補が落選すれば菅氏の退任が確定的にな
る。
 
何としても小此木八郎氏を落選させることが必要だ。
 
選挙は結果が最重要だ。
 
勝利する可能性の高い野党候補に投票を集中させることが重要。
 
立憲と共産が共闘して支援する山中竹春候補に投票を集中させることが極めて
重要になる。
 
そして、来る衆院総選挙で一気に政権奪還を実現する。
 
これが私たちの命と健康を守るための方策になる。
 
菅義偉氏はコロナ対策として
 
感染抑制策
医療体制強化
ワクチン接種推進
 
を挙げた。
 
しかし、すべてに実効性がない。
 
感染抑制に必要不可欠なのは国民の全面的な協力。
 
人々の気持ちへの働きかけが何よりも重要だ。
 
菅義偉氏はその人々の気持ちを完全に捻じ曲げた。
 
五輪を開催すれば多くの人はテレビを見るだろう。
 
五輪のスポーツ興行は集客力のある人気コンテンツ。
 
五輪観戦を楽しむ人が多いのは当然のこと。
 
しかし、その五輪興行実施を強行するかしないかに為政者は心を砕くべきなの
だ。
 
菅義偉氏は緊急事態宣言を発出して五輪開催を強行した。
 
ここに決定的な矛盾がある。
 
緊急事態宣言発出は国民の命と健康を優先するための措置。
 
ところが、五輪開催強行は人々の行動抑制のたがを外す決定的なトリガー(引
き金)である。
 
五輪開催を強行して人々に行動抑制を求めるのは大雨特別警報を発令しながら
外出を強要するようなもの。
 
実際に五輪開催強行で人流は拡大し、感染が爆発した。
 
さらに、感染爆発が深刻化するなかでパラリンピックの開催も強行しようとし
ている。
 
学徒動員・学校感染実施はホラー映画のストーリーにしかならない。
 
この政策対応が継続するなかではあらゆる感染抑制策が効果を発揮し得ない。
 
飲食事業者の酒類提供停止および時短営業への協力も菅義偉氏の姿勢で壊滅的
に消滅した。
 
五輪開催を強行して飲食事業者の行動抑制強要は通用しない。
 
酒類提供および深夜営業を押し通して売上激増の利益を享受した事業者が高笑
いしている。
 
正直者が馬鹿を見る状況を生み出したのも菅内閣である。
 
怒りに震える事業者が酒類全面提供の反乱を起こしている。
 
日本の病床数が足りないわけではない。
 
コロナ用に供給されるベッドが足りない。
 
宿泊療養施設が不足しているのは感染拡大に対する備えを怠ってきたことが原
因。
 
民間病院は「恐怖の感染症」に仕立て上げられたコロナ感染者を受け入れた途
端に一般外来患者が激減する。
 
民間病院の経営上の損失に適切に対応しなければ病床を確保することができな
い。
 
そのための補償措置等の拡充を怠ってきたために病床不足が解消していない。
 
政府はまず、国公立病院ならびに国公立大学病院の病床を大規模に確保するべ
きだった。
 
政府の指導力の問題だ。
 
厚労省が管轄する「国立病院機構」(NHO)は旧国立病院が独立行政法人
した組織で全国に140病院を持つ日本屈指の病院グループ。
 
同じ厚労省管轄の「地域医療機能推進機構」(JCHO)は旧社会保険病院、
旧厚生年金病院、旧船員保険病院の三つの病院グループを統合した独立行政法
人で、政府対策分科会会長の尾身茂氏が理事長を務める。
 
朝日新聞によると、NHO系列病院は保有病床3.9万床のうちコロナ病床へ
の提供は1854床、JCHOは1.4万床保有のうちコロナ病床への提供は
816床にとどまっている。
 
尾身茂氏は医療崩壊の危機を叫ぶ前にJCHOのコロナ病床大増床を実行する
べきだ。
 
そしてワクチンの問題がある。
 
ワクチン接種後急死確率、重篤化確率はコロナで死亡する確率、コロナで重篤
化する確率よりも高いと思われる。
 
ワクチンリスクの周知は政府の責務だが、リスクを十分に説明せず、ワクチン
接種を強要する姿勢が目に余る。
 
強要罪の適用を検討するべきだ。
 
菅暴政を止めるために私たちは目の前に迫る選挙の機会を最大に活用しなけれ
ばならない。
 
 
 ①敵菜収
 
 
 
新型コロナ騒動で国家を否定する「自助社会」が完全な形で到来した
 
東京五輪開会式日には確認されていた「ラムダ株」、メディアが追及するまで隠匿されていた(成田空港=写真)/(C)ロイター 
東京五輪開会式日には確認されていた「ラムダ株」、メディアが追及するまで隠匿されていた(成田空港=写真)/(C)ロイター
 
「ラムダ株」が東京五輪の開会式が行われた7月23日に国内で初めて解析され、国際機関に報告されていたにもかかわらず隠蔽されていた件。
 
  厚労省国立感染症研究所(感染研)によると、国内で初めて確認されたのが7月20日羽田空港に到着した30代女性からだった。女性はペルーに滞在歴があり、空港の検疫で新型コロナウイルス陽性が判明した。
 
  ラムダ株は2020年8月に南米のペルーで初めて報告され、中南米を中心に拡大、感染力が強く、ワクチンによる保護効果を回避する可能性があることも指摘されていた。
 
  にもかかわらず、メディアが追及するまで公表しなかった理由はその女性が東京五輪の大会関係者だったからだろう。要するに、浮かれ立つ連中の熱気に水を差さないよう忖度したわけだ。
 
  厚労省は、ラムダ株が日本の「VOC」(懸念される変異株)に分類されていないことを理由に挙げていたが、米ニュースサイト「デーリービースト」は「東京五輪後に発表する計画があった」とする感染研の研究者の証言を報道している。
 
菅義偉は感染者が拡大する中で東京五輪を開催することについて、一貫して楽観論と無責任な発言を垂れ流してきたが、危惧されていた医療崩壊がいよいよ始まると、新型コロナの「中等症」であっても「症状が軽い」あるいは「重症化リスクの少ない」患者には「自宅療養」させる方針に切り替えた(8月2日)。
 
  その後、反発を受け、表現を修正したが、要するに、国民の見殺しである。権力の中枢に食い込んだ新自由主義勢力が30年かけて目指してきた国家の否定と「自分の身は自分で守れ」という社会が完全な形で到来したわけだ。
 
  今回の新型コロナ騒動は国家の機能不全と危機に立ち向かうための思想の脆弱性を明らかにしてしまった。
 
  私事で恐縮だが、この問題について評論家の中野剛志氏と詳しく論じ、先日「思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか」を上梓した。
 
  新型コロナは変異を繰り返し拡大する。小手先の対応は通用しない。われわれ人類は、新型コロナと同時に無責任な楽観論者やデマゴーグの類いを封じ込める必要がある。社会を防衛するのは最終的には一人一人の精神なのだから。
 
 
  ②井筒和幸
 
 
もの足りなかったNHK-BSのドキュメンタリー「哀れな特攻」だけでは軍の正体は見えない
 去年もそうだったが、世間はコロナに翻弄されるまま、15日の終戦の日など何のしみじみ感もなく見送ってしまった。
 
  世間の空気感を表しているのは、どこから見ても首相に見えないあの男の顔だ。追悼式で彼は借りてきた猫みたいに、今度こそ恥の三段塗りをしないようにと恐る恐る式辞を棒読みした。見事に気のない声だった。あのヘタレ顔に世間もつられてか、もう戦争のことなどどうでもいいようだ。コロナの記録更新で庶民はそれどころじゃないのだろうが……。
  終戦玉音放送までの政府と軍部の騒動を描いた「日本のいちばん長い日」(岡本喜八監督・1967年版)を今さら見る気はなかったが、誰か見た若者はいただろうか。
 
  ポツダム宣言受諾より、天皇の地位と国体護持が保障されないと本土決戦だと陸海軍の大臣たちが息巻き、14日の天皇の裁断でようやく降伏のケリがつく話だ。でも、15日未明に軍部がクーデターをしかけたとか、陸軍大臣切腹したとか、そんな語りつくされた話より、描くべきは庶民たちの間に起きた大騒動や、今まで聞いたこともなかった侵略されていたアジア諸国終戦の顛末ではないか。庶民たちは、アジア人はどんなケリをつけさせられたか。それが本当の終戦勝戦、敗戦だろう。誰か描いてほしいが。
 
小生は井上ひさし原作の終戦直後の少年たちの冒険譚、「下駄の上の卵」を映画化したいと思っているが、興行拝金主義とこの不況続き、いまだに製作者や投資家に出会えない。
  山形の田舎から夜行列車で焼け野原の東京、闇市の渋谷、戦争孤児だらけの上野や浅草に、元気な少年たちが野球をしたくて、ボールを手に入れるために闇米を担いで出てくるたくましい話だ。
 
15日はテレビ局は終戦特番を制作する余裕などなかったようだ。NHK・BSも経費節減か、年寄り向けに何十年も前の日中合作の残留孤児ドラマ「大地の子」の再放送なんぞをしていた。それしか能がなかったのか。いっそ、日本に帰った残留孤児がこの国でどう暮らしているか、追ってみたらどうだったんだ。
 
  NHK・BSのドキュメンタリーももの足りなかった。沖縄戦で最大規模の「航空特攻」で、若い命が3000人散ったというふり出しで始まった「特攻・知られざる真実」は、米巡洋艦に陸軍のどの部隊の機がどの方角からどれほどの低空飛行で突入したのか、それを海に沈んでいる残骸から実地検証し、CG画像で再現してみせたが、体当たりの酷さを知らされただけだ。
 
  特攻の軍令を隊の上官がどんな言い方で若い隊員に告げ“志願”させたのか。そんな同調圧力の中、特攻拒否した者は本当に一人もいなかったのか? 特攻の検証なら、軍部の上意下達の実態にこそ迫ってほしかった。「哀れな特攻」だけでは軍の正体は見えない。だから、いつまでもこの国はニッポンガラパゴス諸島のままなのだ。
 
 
 
 
 
 
 
戦争への猛省は? 兵士に「抗命権」があるドイツと、ない日本の違い
 
 先日、NHKのドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」を見た。
 
  主人公は帝国大学(九大と思われる)医学部に勤務する医師。太平洋戦争末期、上司である教授の命で、捕虜となった米兵の生体解剖を手伝わされる。主人公はやめるよう進言するが、教授は「軍に逆らったらどうなるかわかるだろう」と手術を断行した。
 
  戦後、教授は自殺し、関係者は巣鴨プリズンに収監される。主人公は首謀者とされ、すべての罪を引き受ける覚悟で死刑判決を受けるが、事実を知る妻は夫の助命嘆願に奔走する。ドラマではあるが、実際に似たようなケースは多かったはずだ。
 
  東京裁判などの国際軍事法廷BC級戦犯となった日本人は約5700人。うち1000人が処刑された。なかには自分の意思とは裏腹に、上官の命令に逆らえず罪を犯した人もいただろう。
ドイツは戦後に連邦共和国基本法や軍人法を制定する際、多くの兵士が命令のために罪を犯したナチスの蛮行を振り返り、反省を反映させた。人間の尊厳を侵すべからざるものとして、兵士も「制服を着た市民」で市民と同等の権利を持つとした。そのうえで非人道的・理不尽な命令には従わなくてよい「抗命権」を定めた。軍人法第11条には「兵士は上官に従わねばならず、その命令を完全に、誠実に、直ちに遂行せねばならない」としつつも、「その命令が人間の尊厳を損なうものであるか、任務外の目的のためならば、従わずとも不服従にはあたらず」とした。「犯罪につながる命令に従ってはならない」とも規定しているのだ。
 
  私がこの抗命権を知ったのはコソボ紛争だ。99年、NATOセルビア空爆が行われた際、ドイツ空軍は戦後初めて戦闘に参加したが、一兵士が攻撃命令に従わないことを表明した。イラク戦争の時も、ある将官が、自作の軍用コンピューターソフトが戦争に使われることを危惧し、開発を拒否した。裁判所は良心に基づく命令拒否を認め、連邦軍には彼に不利益をもたらすことを禁じた。
 
ドラマのなかで陸軍中将は「部下のしたことが罪に問われるなら、それは上官の私の罪だ」と主人公に告げ、粛々と死刑を受け入れたが、実際はどうか。東京裁判A級戦犯とされた戦争指導者28人のうち、死刑は東条英機ら7人。その他は終身刑などに処せられたが、のちに多くが釈放され、政財界で地位を得た者もいる。彼らに命令され、死地に向かった人たちは数知れない。そして今も110万柱の遺骨が戦地に置き去りにされたままだ。ドラマの医師のように、命令に従って戦犯となった人たちも人生を台無しにされた。
 
  ドイツには戦争への猛省があるが、日本にはない。すべてがなし崩しのままだ。菅総理の全国戦没者追悼式での式辞に、アジアの人たちへの贖罪(しょくざい)の言葉はなかった。安倍前総理の時もそうだった。
 
  もし日本軍に「抗命権」があったなら、と想像してもせんないことだが、「しかたなかった」で片づけるわけにはいかない。今でも日本は一歩間違えば容易に戦前のような過ちを犯してしまうのではないか。あの戦争は何だったのか、なぜ政治家もマスコミも国民も過ちを犯したのかを、私たちは常に反省し自問し続ける必要がある。日本も官公庁や一般企業、特にマスコミの業務に対して、ぜひ法律で「抗命権」を保障してほしい。国民の重要な権利として守られるべきだ。
 
話は変わるが、日刊ゲンダイ17日付の帖佐寛章元陸連副会長の談話にはうなずけた。五輪のシンボルたる聖火を邪魔者扱いにして開会式後に聖火台が臨海に移されたことに憤っておられた。その通りだ。国立競技場が木材を多用していたことが火災予防条例に引っかかると聞いたが隈研吾さんらに言わせれば「初めから聖火台まで頼まれていない」とか。
 
  最後まで恥をかきどおしの五輪だったが、しかるべき者が責任を取らず過ちへの反省もろくにせず、いたずらに時を重ねてきた日本人のいい加減さが、こんなところにも表れていた気がする。
 
 
         本日は以上です。量子物理学は明日以降にします!
 
 
      では、また明日・・・・・