PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1540                      後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年10月18日(月)、現在は朝の7時10分です。
 
 今朝の晴れ具合は所謂ドピーカンの雲一つない晴天となっています。
ということはけっこう寒いという事であります。この寒さに慣れておかないと、今後の
じゅんさい池1周ウォーキング”に対処できなくなるので、本日は無理してでも
歩きに行ってくるつもりです。
 
 コロナ感染ですが、不思議な気がするぐらいの減少度です。昨日は都でたったの
40人、大阪では71人で全国では4269人まで減っています。これではテレビの
コロナ関連放送は無くなるはずです。勢い、どうでも良いニュースばかりダダ漏れ的に
報道しているだけとなって来ました。こんなテレビはもういらない・・・と、言いたくなります。
 
 
 本日はまず、植草氏のコラムから付けます。
 
 
 
植草一秀の『知られざる真実』」
 
                             2021/10/17
 
             立憲民主党支持が高まらない理由
 
                第3056号
衆院総選挙が10月19日に公示される。
 
投票日は10月31日。
 
安倍・菅政治が9年近くにわたって持続し、政治の劣化が目を覆うばかりに
なった。
 
菅内閣の支持率が3割を割り込み、自公が野党に転落することも現実味を帯び
た。
 
しかし、9月3日に菅義偉首相が辞意を表明して以来、情勢が急変した。
 
自民党は党首選出に1ヵ月の時間をかけた。
 
この間、主要メディアが自民党の広報機関と化した。
 
新自由主義路線継承を色濃く表出した河野太郎氏がメディアの誇大宣伝にかか
わらず失速。
 
新自由主義政策路線からの転換を唱える岸田文雄氏が新しい党首に選出され、
10月4日に岸田文雄内閣が発足した。
 
菅義偉首相の辞任によって自民党の支持率は大幅に上昇した。
 
岸田文雄氏は「政治とカネ」疑惑に対する十分な説明責任を果たしていない甘
利明氏を自民党幹事長に起用。
 
この結果、岸田内閣の支持率は政権発足時としては異例の低さとなった。
 
岸田氏は甘利明氏を幹事長に起用すれば国民から批判を受けることを認識した
上で、あえて甘利氏を起用したと見られる。
 
背景には野党第一党の不人気持続がある。
 
甘利氏起用でも与党過半数割れはないとの読みがあるのだろう。
 
本来は政権交代に向けての期待感が沸騰する局面。
 
ところが、その高揚感はない。
 
最大の理由は野党第一党立憲民主党有権者の政権刷新実現への期待を呼び
起こす迫力がないことにある。
 
政策を基軸に党派を超えて強い連帯を構築する。
 
強固な選挙協力を実施して与党を過半数割れに追い込む。
 
この気魄がなければ政権交代を実現することは難しい。
 
自公は立憲民主と共産の共闘を「野合」と批判するが、自民党もかつて基本政
策で対立する社会党と連立政権を構築している。
 
これまでの自公政治に正面から対峙し、自公政治の腐敗を厳しく追及してきた
共産党こそ、野党の要の地位を確立している。
 
立憲民主党が政権刷新を求めるなら、共産党と強い共闘体制を構築しない選択
はない。
 
ところが、立憲民主党共産党との共闘体制構築に背を向けている。
 
枝野幸男氏は記者に対してこう述べた。
 
「「野党共闘」というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方から
は使っていません。
 
あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体
となって選挙を戦う。
 
共産党さんとは(共産、社民、れいわの3党と一致した政策に)限定した範囲で
閣外から協力を頂く。」
 
枝野氏は共闘の対象は国民民主と連合であって、共産、社民、れいわとは共闘
しないと述べている。
 
総選挙に向けて共産党が候補者擁立を取り下げて野党候補の一本化に尽力して
いる。
 
共産党の支援なしに当選できる立憲民主党候補者は多くない。
 
しかし、その立憲民主党共産党に対して非礼な対応を続けている。
 
連合は本来の労働組合と大企業御用組合の寄り合い所帯だが、現在の連合を支
配しているのは大企業御用組合
 
大企業御用組合の使命は左派陣営の分断にある。
 
左派陣営を「共産党と共闘する勢力」と「共産党と共闘しない勢力」に分断
し、対米隷属政治を維持すること。
 
これが大企業御用組合の使命だ。
 
連合の大企業御用組合が連合の六産別。
 
連合は会長が神津里季生氏から芳野友子氏に交代したが、芳野氏が早速「共産
党との閣外協力あり得ない」と叫んでいる。
 
立憲民主党枝野幸男氏は、立憲民主党共産党社民党、れいわと共闘せず
に、国民民主党、連合と共闘すると述べている。
 
これでは共産党を含む野党共闘は大きな力を発揮しないだろう。
 
日本政治刷新を求める主権者の多くも立憲民主党を支援しないだろう。
 
枝野幸男氏は10月13日の記者会見で
 
「ぶれ続ける岸田首相を選ぶのか、一貫している枝野を選ぶのかが争点だ」
 
と述べたが、枝野氏が野党共闘に背を向けていることを踏まえれば、政治刷新
を求める主権者であっても、枝野氏よりは岸田氏の方がまだましと判断するこ
とも多いのではないかと考えられる。
 
日本政治を刷新するには共産党を含む野党共闘体制を構築することが必要不可
欠。
 
共産党は連合政権が樹立されるなら閣外協力でも構わないと一歩引く大人の対
応を示す。
 
この共産党を大切にしないなら、その咎は立憲民主党に降りかかるだろう。
 
連合が反共キャンペーンを展開しているところに、対米隷属勢力の焦りが鮮明
に表れている。
 
日本の賃金労働者のなかで連合傘下の労働組合に参加している者は1割しかい
ない。
 
労働者の1割しか参加していない労働組合組織のなかの約6割を占めているの
が「連合6産別」。
 
つまり、「連合六産別」に所属する労働者は大企業労働者で労働者全体の6%
にしか過ぎないのだ。
 
電力、電機、自動車、鉄鋼、機械、金属、繊維、流通等の大企業御用組合が連
合六産別。
 
戦争法制を容認し、原発稼働に賛成し、消費税増税に賛成する色彩が強い。
 
自民党の支持母体であることが順当と言える組織である。
 
立憲民主党枝野幸男氏は、立憲民主党は国民民主党と連合と共闘し、共産
党、社民党、れいわとは共闘しないと述べている。
 
この現実を踏まえると、日本政治刷新を求める主権者の多くは、立憲民主党
積極支持しないだろう。
 
国民民主党は連合六産別との強い結合を露わにしているため、存亡の危機に直
面している。
 
立憲民主党が国民民主党と一心同体になるなら、大半の立憲民主党支持者は立
民主党支持をやめることになるだろう。
 
この点に枝野幸男氏は気付いていないのか。
 
今回の総選挙で野党候補が候補者を一本化した選挙区については、政治刷新を
求める主権者の多くが野党統一候補者に一票を投じることになるだろう。
 
しかし、野党候補一本化を実現しなかった選挙区においては、立憲民主党候補
に投票を集中させることはないと見られる。
 
「政策連合(オールジャパン平和と共生)」は野党候補一本化された選挙区に
ついては一本化候補を支援する。
 
しかし、一本化を実現しなかった選挙区については、
 
共産党社民党、れいわ新選組候補者への投票集中を呼びかける。
 
理由は立憲民主党が共産、社民、れいわとの共闘体制構築を否定しているから
だ。
 
かなり多くの選挙区で候補者一本化が実現しなかった。
 
このことの意味は極めて大きいと考えられる。
 
選挙における共闘は、基本的に「政策基軸」であるべき。
 
基本政策を共有するからこそ選挙協力を行うのである。
 
基本政策を共有しないのに選挙協力するのは「野合」のそしりを免れない。
 
立憲民主党共産党や社民、れいわと基本政策を共有しないと判断するなら、
選挙協力を行わないことが正当である。
 
基本政策を共有せず、共闘しないが、他党に候補者取り下げを求めて投票を依
頼するというのは筋が通らない。
 
しかし、立憲民主党が示している行動はこれに近い。
 
共産党とは共闘しないが、立憲民主党が候補者を擁立する選挙区には候補者を
擁立しないでもらいたいという。
 
そして、投票を立憲民主党候補に振り向けてほしい。
 
このような横暴が通るとは考えられない。
 
自公政治を刷新するには、自公政治刷新を求める政治勢力と市民が連帯し、大
同団結することが必要不可欠だ。
 
共産党社民党、れいわにその意思と行動が認められるが、立憲民主党の行動
に「信」がない。
 
「信なくば立たず」である。
 
立憲民主党は大企業御用組合の「連合六産別」の支配下に置かれている印象が
一段と強まっている。
 
枝野氏が国民民主と連合と共闘し、共産、社民、れいわとは共闘しない方針を
明示したなかで実施される総選挙で、立憲民主党が大躍進を遂げることは困難
であると考えざるを得ない。
 
 
次に貯蓄に関する記事です。念のために読んで下さい。
 
 
20代から60代の「貯蓄ゼロ」の実態…
 
「お金が貯められない、貯まらない」と言う人がいますが、実際は、「思うように貯められない、貯まらない」のであって、まったく貯蓄がない、銀行口座にお金がない人は、それほど多くはないでしょう。それでも、貯められない人はどうしたらいいのでしょうか。
◆金融資産を持っていない人が36.2%って、ホント?
 
貯蓄に関するさまざまな調査がありますが、クローズアップされるのは、平均貯蓄額といった数値です。しかし、ひとりひとりの家計状況が違うなか、平均の貯蓄額を見ても、「では、いったいどうしたらいいのか?」という答えはでてきません。
 
でも、年代や年収や住まい方にかかわらず、誰もができる方法は知っています。もしも「お金が貯められない、貯まらない」と思っているのであれば、このまま読み進めてみてください。
 
その前に、「貯蓄できない」という実態がどうなっているのか、確認しておきましょう。
▼単身世帯の年代別・金融資産保有状況
 
『家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)令和2年』(金融広報中央委員会)のデータから、年代別に示した平均貯蓄額です。金融資産を保有していない世帯も含めたものと、金融資産を保有している世帯のみを分けて一覧にしています。
 
たとえば、20歳代のシングルは、金融資産を保有していない世帯も含めると平均は113万円。金融資産を保有している世帯のみだと203万円。この開きが、お金を貯められている人とそうでない人の差ともいえます。
 
金融資産を保有していない世帯は、全体で36.2%。20歳代で43.2%、30歳代で31.1%とかなり高い割合が示されています。こんなにも、「貯蓄ができていない」世帯がいるのかと、驚くばかりですが、実態は、少し違います。
 
金融資産を保有していない人の預貯金残高
 
◆お金を貯めるには生活口座と貯蓄口座を分けておくことが大事
 
この調査では、金融資産を保有している定義を、「預貯金、貯蓄性のある生命保険、債券や株式、投資信託、その他の金融商品の総合計」としています。ただし、預貯金に関しては、日常的な出し入れ・引き落としに備えている部分を除いた、「運用のため、または将来に備えて蓄えている部分」のみをカウントしています。
 
つまり、預貯金があっても、それが日常的に使う予定のお金であれば、金融資産には含まれないことになります。
 
前述した、金融資産を保有していない割合は36.2%でしたが、そのうち、口座を保有していて、現在残高がある世帯は63.8%で、その金額は240万円です。つまり、この世帯は、まったく貯蓄がない、というわけではありません。20歳代でも68万円は、日常的に使うお金として保有しています。
 
これは、本当に全額日常的に使うお金なのか、といえば違うでしょう。給料やバイト代などが振り込まれても普通預金に入れっぱなしで、ほかの貯蓄口座に預け替えていない。もしくは、口座を分けていても、定期預金や積立貯蓄などしておらず、その他の運用商品にも預け替えていないで、ほったらかしになっているお金という可能性が高いでしょう。
 
確かに、日常の生活費などは引き出しやすい普通預金口座を利用しますが、それ以外は、別の貯蓄用商品を使うべきです。突発的な支出に備えて、普通預金口座に多くのお金を残している人も少なくありませんが、それでは、いつまでたっても「お金を貯める」ことにつながりません。
 
まさに、この調査で、金融資産とは、「運用のため、または将来に備えて蓄えている部分」と聞いていることと重なります。「貯蓄がない、お金が貯められない」と言う人は、将来に備えたお金を取り分けることができていないのです。
 
この人たちは、本来、貯蓄ができる力がある人たちです。生活口座と貯蓄口座をきちんと分けるだけで、お金を貯める力が身についていくはずです。
 
まずは、今ある預貯金口座から、日頃使うのに必要なお金だけ残し、他は別の貯蓄口座に預け替えることです。そのうえで、毎月の収入から貯蓄口座にお金が貯まるように積立貯蓄などをし、残ったお金で生活することを実践してほしいと思います。
 
本当の貯蓄ゼロはどのくらいいる?
 
◆「収入-貯蓄=支出」の先取り貯蓄で、貯められる人になれる!
 
問題なのは、本当の「貯蓄ゼロ」世帯です。
 
同調査の金融資産を保有していない世帯のうち、「口座は保有しているが、現在残高はない」世帯は、全体で23.7%。「口座を保有していない」世帯が7.9%。合計31.6%は貯蓄と呼べるものがない、ということになります。中には、タンス預金として金融機関に預けていないだけ、という人もいるかもしれませんが、それはレアなケースでしょう。
 
前述の、金融資産を保有していない世帯の割合から試算すると、実際の「貯蓄ゼロ」世帯は、全体で13.1%ということになります。これを年代別でみると、20歳代が13.6%、30歳代が12.8%、40歳代が13.7%。
 
ただ、各年代とも、「口座は保有しているが、現在、残高はない」とする世帯が多いことを考えると、まだ対応の仕方もあるでしょう。この世帯は、「収入=支出」の世帯であるということです。これを、「収入-貯蓄=支出」とするだけで、貯蓄ゼロから脱出することができるのです。
 
もちろん、さまざまな事情があるでしょう。収入もぎりぎり、支出も節約して抑えている、なんとか生活できている、という世帯もあるでしょう。しかし、あればあるだけ使っているとしたら、それは、単に「ザル家計」にすぎません。
 
収入のうち、毎月1000円でも5000円でも、貯蓄として先取りし、残ったお金でやりくりする、これが、貯蓄ゼロから脱出する、唯一の方法です。
 
20歳代は、まだ収入も少なく、貯蓄する力が不足しているかもしれませんが、若いうちから、貯蓄グセをつけることが最も大切で、金額の多寡は問題ではありません。1日でも早く、先取りで貯蓄できる、積立貯蓄を実行しましょう。
 
40歳代、50歳代になっても貯蓄ゼロというのは、かなり厳しい状況といわざるをえません。この先、退職金でかなりの金額が受け取れるという以外、老後を支えるお金がない、ということになります。
 
まだこの先の人生は長いのです。今からでも「お金を貯める」ことを意識することが、何よりも大切です。積立貯蓄のほか、ボーナスでの使い過ぎはないのか、日々の無駄な出費はないのかといった「支出」の見直しをすることで、貯蓄に回すお金をしっかりと確保すべきでしょう。
 
「口座を保有していない」=貯蓄ゼロ、と必ずしもいえませんが、若年層については、やはり貯蓄ゼロに等しいといっていいでしょう。バイトであっても振込みが基本なので、口座を保有していない、という状況を理解するのは難しいのですが、自立した生活をする、働き方を変えるなど、貯蓄をする以前の問題を解決する必要があるのでしょう。
 
いずれにしても、貯蓄する力は誰にでもあり、その力を使うための知識を得ることが大切です。今はスマホで、こうした記事も簡単に読めます。それでも今の生活スタイルを変えず、貯蓄行動に移れないのであれば、そのツケは老後に回ってくるのです。
 
1日でも早く、貯蓄ゼロからの脱出を図ってください。
 
文:伊藤 加奈子(マネーガイド)
 
あるじゃん(All About マネー)
 
 
 このように多種多様な記事やらコラムやらが日々満載となって噴き出して
来ます。当方的には全部貼り付けたいところですが、そんなことしたらもうほぼ
東ブログなど読まない人だらけになりそうなのでやや控えめにしています。
 
 昨日、当方のような巣篭り・”毎日が日曜日”人間が日々やることを書きだして
みましたが、けっこうやることは多く、これなら日々の暇時間も潰れていくことが
平気かと思い始めています。
 
 
 競馬に行きます。
 
 昨日は秋の連続G1レースの第二弾目というべきでしょうか、通常ならこの時期には
京都競馬場で行われるはずの3歳牝馬の三冠最終レースである”秋華賞”(しゅうかしょう)
阪神競馬場で行なわれました。
 当方、競馬は見ているだけだったのですが、やっぱりそれでは詮無いので、
先週末にネット口座に1万円だけ入金して、この土曜日から馬券買いスタートさせました。
結果的には土・日で各地の競馬場で行われるメインレースだけで4レース購入、結果は
ほぼトントンでした。これなら良い方か(?)それにしても。今年は穴狙いが中心の当方の
馬券買いは当たれば大体万馬券かそれに近い馬券が当たるのですが、駄目ですね!
当っても額が小さくなっています。今回もそうでした。軸馬は当てるのですが紐が来ても
人気馬ばかりで配当は少な目となります。昨日も取れたのはG1の”秋華賞”だけでした。
 後の東京競馬場新潟競馬場のメインレースは残念・・・でした。
 
 昨日の秋華賞で1着に来た馬は”アカイトリノムスメ”という一風変わった名前の馬でした。
父がディープインパクトで母が三冠牝馬の”アパパネ”という血統的にはG1など全部
勝ってもいいぐらいの凄い血統馬です。これが今までのクラシックを取ってない方が不思議
なくらいです。結果は人気の純白の”ケダシ”などを蹴散らして優勝してくれました。
当方の馬券はアカイトリノムスメから5点への馬連買いでした(12から1・4・9・11・14)。
馬連で12-14という結果です。
配当は馬連で2250円というところでした。後のレースは全部負けましたが収支的には
さほど負けたわけではないので来週からに期待をします!!!
 ところで、”アカイトリノムスメ”の母馬のアパパネですが、このアパパネという名前は
ハワイで生息する鳥の一種のようです。それでムスメの名前になったのですね!
”アカイトリノムスメ”は今後のG1レースでは大活躍する予感がします。取りあえず
今年の最終決戦である有馬記念には出走してほしいものです。我が馬券収支は
10000円→7000円→9250円・・・と言うところです。今週末も御頑張ります。
 
 
 今日は忘れ去られそうなので量子物理学も付けておきます。
 
 
 
 ジョン・ベルは重要なことを示唆している。
 アインシュタイン相対性理論こそ量子力学への解釈について困難を作り出しているので、科学をアインシュタイン以前の二十世紀はじめに戻して「エーテル概念」の早急な復活が必要と訴えているのである。
 今世紀の物理学の基本に深刻な影響を与えたのが、アインシュタイン特殊相対性理論による「エーテル概念の否定」だった。ジョン・ベルの言うように、それが近代科学の基本を大きく狂わせたといえるからである。
 「エーテル概念」を簡単にいえば、海の波が生じるには必ず海水という母体的な媒介物質の存在が必要だということである。海水が存在してこそ、海の波という現象が生じることは子供でも分かる理屈であろう。
 音も大気という媒介物質があってこそ伝わる。月には大気が存在しないので、音は伝わらない(聞こえない)といわれるのはそのためである。
 干渉縞の実験に見られるように、光は波としての性格も具有している。したがって光が波として伝わるには、光を媒介する母体的な媒介物質が絶対に存在しなければならないわけである。このように波動という現象には、母体物質の存在が不可欠ということは自然界の基本でもあり、大鉄則でもあった。その仮定的な媒介物質を「エーテル」という。
太陽の光や重力は、真空という虚無の領域を伝わって地球まで到達する。しかし光や重力が虚無の真空を伝わってくるのは変だと、誰もが考えたのは当然だった。ともあれ光が波なら、それを生じさせる媒介物質は必ず存在するはずとして、そこで考え出されたのが仮称「エーテル」だった。
 一七世紀の終わりごろ、ホイヘンスエーテルは宇宙全体のどこにでも存在し、音が空気を媒介して伝わるのと同じく、光や万有引力エーテルを媒介にして宇宙のどんな遠方までも届くという「エーテル概念」を提唱した。そして当時、このエーテルは光や重力だけでなく、電気や磁気力の媒質とも考えられるようになった。しかし光や電磁気現象をエーテルで説明するには、多くの問題があることも次第にわかってきた。
 
 
    では、また明日・・・・・