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PNC会員へ・・・
会員のみなさま 1550 後醍院 廣幸
おはようございます。本日は2021年10月28日(木)、現在は朝の7時少し前です。
やっと秋らしい晴天がやって来そうです。週間予報でもほとんど晴れマークが付いて
来ました。ウォーキング日和到来ですね!
と言っても当方の外出予定はほゞゼロです。”じゅんさい池1周ウォーキング”をしっかり
励行するだけです。今日から毎日歩きに行ってきます。
昨日のコロナ感染ですが、やや持ち直し気味となって来たようで(?)都が36人、大阪
は66人まで回復、それでも全国的には312人と少な目ではあります。
今朝はがんや痛風に関する記事を付けて日々の暮らしの見直しをする日とします。
癌と歯と痛風です。
①
「全身がん」でも長生きする人がたくさんいるのはなぜか【がんと向き合い生きていく】
佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ
【がんと向き合い生きていく】第234回
先日、友人のRさん(64歳・男性)から電話がかかってきました。前立腺がんで全身骨転移があり、治療を受けています。
Rさんによると、右大腿にチクチクした痛みが2日ほど続いた後、水疱が出てきたそうです。近所の皮膚科を受診したところ帯状疱疹と診断され、内服治療を行っているというのです。
3カ月前、Rさんは全身骨転移を告げられて落ち込んでいる様子だったので、「前立腺がんの骨転移では、そう簡単には死なないから」と力づけたばかりでした。
「全身がん」を告白した著名人が、それでも元気で長く生きているのはどうしてだろう? と思われるかもしれません。全身がんと聞くと、肺にも肝臓にも転移しているとイメージしがちですが、長く生きておられる方の全身がんは「全身骨転移」で、他の臓器には転移していない場合が多いのです。
もともとのがんは、男性なら前立腺がん、女性なら乳がんが多いといえます。これらのがんでは、全身骨に転移していても多くはホルモン治療が有効で、長期間にわたって治療が行われるため“元気で長く生きている”という印象を受けるのです。
前立腺がんでは、心療内科医の石蔵文信さんが日刊ゲンダイ紙上でご自身のことをお話しされていました。
「死ぬときはがんが最適…医師の石蔵文信さん全身がんを語る」というタイトルの記事です。
「(前略)男性ホルモンを出さないような薬を毎朝飲み、月に1回は脳に作用する注射をします。これも男性ホルモンを出す命令を止める薬です。これらの治療がわりとうまくいって、がんが小さくなり、体調が改善してきたのでテニスやゴルフができているわけです。(中略)前立腺がんは骨がもろくならないタイプの転移をするんですよ。日に当たって運動すると骨が丈夫になるから、僕はがん治療をして調子がよくなってきてから趣味のテニスの回数を増やしたんです」
がんが骨に転移した場合、骨が硬くなる造骨性病変としてみられることが多いのが前立腺がんです。ですから、石蔵さんが運動できているのはうなずけます。
■骨転移はすぐには命に関わらない場合が多い
一方、乳がんや肺がんなどの骨転移では、骨を溶かして弱くする溶骨性病変となることが多く、病的骨折が起こりやすくなります。痛みや脊髄圧迫などを起こす可能性があるので、状況によって整形外科的治療、緩和放射線治療が行われます。また、病的骨折や痛みを抑えるために、薬物治療(ビスフォスフォネート製剤、RANKL阻害剤)や放射線療法の効果があることも明らかになっています。
乳がんだった女優の樹木希林さんは、62歳で右乳房全摘術を受け、70歳で全身がんを告白し、その後も映画などで活躍され75歳で亡くなられました。樹木さんが69歳の時、医師・作家の鎌田實さんとの対談で、「がんがなかったら、私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう。そこそこの人生で終わった」と語っています。つまり、全身がんとはいっても、全身骨に転移しても、すぐには命に関わらないことが多いのです。
全身骨転移でも長く生きられる。それだけ、その後の人生でいろいろな何かがあり、苦労することもある。Rさんのように帯状疱疹になった方もいる。それでも、うれしい、楽しいこともあるのです。Rさんのお孫さんは小学校に入学するのが来年の春だそうです。「もう青いランドセルを買った」と、自慢の孫の動画が私に送られてきました。Rさんの帯状疱疹は幸い痛みを残すことなく良くなって、いまは元気なようです。
最近、50歳以上の方は帯状疱疹の予防に新しいタイプのワクチンが使えるようになりました。帯状疱疹は、50歳以上では80歳までに3人に1人が発症するといわれています。自治体によっては予防接種費用の助成を行っている所もあります。
樹木さんは2012年のインタビューでこんな言葉を残しています。
「人間はあした地球が滅ぶと分かっていても、きょうリンゴの木を植えなきゃならないものなのよ。そういうふうに考えて生きていきましょうよ」
(佐々木常雄/東京都立駒込病院名誉院長)
②
あなたは何本ある? 専門家が徹底解説「歯」が病気の発症リスクを減らす理由
噛む力と飲み込む力についてお伺いします
認知症に大きく関係する要因として、噛む力と飲み込む力が注目されていることをご存じでしょうか。歯の本数と認知症の関係についても研究が行われています。いったいどんな影響があるのでしょう。お二人の先生にお話をうかがいました。
認知症と睡眠の関係についてお話してくれるのは……
上田貴之(うえだ・たかゆき)
東京歯科大学老年歯科補綴学講座教授。2003年東京歯科大学大学院歯学研究科修了。東京歯科大学助手、スイス連邦・ベルン大学歯学部補綴科客員教授を経て現職。一般社団法人日本老年歯科医学会 常任理事・専門医・指導医・学術委員会委員、公益社団法人日本補綴歯科学会 理事・専門医・指導医・広報委員会委員長。
戸原玄(とはら・はるか)
東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野教授。1997年東京医科歯科大学歯学部卒。高齢者に対する歯科治療と摂食嚥下リハビリテーションを学ぶ。小児、成人、高齢者、特に通院が困難な患者に対して、単に食べればよいのではなく「いかに楽しく食べるか」に注力している。
【歯の数や口の働きの低下が認知症のきっかけに】
「8020運動」をご存じでしょうか。1989年から厚生労働省(当時)と日本歯科医師会が推進している運動で「80歳になっても20本以上の歯を残そう」というものです。当初、80歳以上で20本以上の歯のある人は7%程度でしたが、2016年の調査では51.2%でした。また、歯が20本以上あれば、噛む力の8割を保てるともいわれています。
歯の本数と認知症との関係についての研究では、19本以下だと認知機能が低下することが報告されています。
介護認定を受けていない65歳以上の健康な4425人を対象に歯と義歯(入れ歯)の状況を調査し、その後4年間、認知症の認定状況を追跡したところ、歯がなく義歯も使用していない場合、20本以上ある人と比べ、認知症の発症リスクが1.85倍高くなることがわかりました。
その理由は、歯の本数が減ると咀嚼能力(噛む力)が低下し、「脳の血流量が低下する」「食品の摂取量が減り、低栄養状態になる」からだといわれています。一方、歯がほとんどなくても義歯を使用している人は、歯数が20本以上ある人と比較して認知症の発症リスクに差は見られませんでした。
また、歯の本数が少ないと転びやすくなることも指摘されています。歯がないと体のバランスが取りにくくなり、歯を噛みしめて踏ん張る力が出にくいからです。高齢者の場合、転倒による骨折で入院すると、入院という環境の変化がきっかけで寝たきりになったり、認知症を発症したりするリスクも高くなります。
「最近は歯の本数だけでなく、噛む砕いて飲み込んだり唾液を出したりする口の中の機能の衰えが、認知能力の低下につながるという研究が多く発表されています」
そう話すのは、東京歯科大学老年歯科補綴学講座・教授の上田貴之先生です。
「私たちは何かを食べる時、単に歯で噛むだけではなく、ほっぺ、舌、唇などをリズミカルに動かして適度な固さに丸めて飲み込んでいます。噛む砕く時には唾液も大きな役割を果たします。これらと、呼吸や発音も含めた口の機能が衰えると、認知機能が低下することがわかってきています。特に舌の力と動きがMCI(軽度認知障害:認知症の前段階)の発症に影響を与えているという研究報告があります」
【口の働きの衰えを予防するトレーニング】
口の機能が低下すると、どのような兆候が見られるのでしょうか。ご自身やご家族に次のような症状が見られたら、口の機能が低下する「口腔機能低下症」かもしれません。口の機能を改善するトレーニングをしてみましょう。
・食べものが口の中に残るようになった
・硬い食べものが食べにくくなった
・食事の時間が長くなった
・薬を飲みにくくなった
・口の中が乾くようになった
・食べこぼしをするようになった
・滑舌が悪くなった
・口の中が汚れている
・口臭がするようになった
簡単なトレーニング方法として、次の3つがあります。
1)ブクブクうがい(30秒)
歯を磨いた後、思いきりブクブクとうがいをします。左から右へ、左右交互に10秒ずつ、合計で30秒。唇やホッペの筋肉が鍛えられます。
2)舌鳴らし
舌を口の中ではじいてチッと音を鳴らすと、舌の筋肉が鍛えられます。日に何度か、思いついたときにやるといいでしょう。
3)スプーンで舌と押し比べ
大きめのスプーンの裏を舌に押し当てます。それを舌で押し返しましょう。舌の筋肉の鍛錬になります。
「2~4週間トレーニングすると効果が見えてきます。食べられる食品が増えたり、食べこぼしが少なくなったり、滑舌がよくなったりします。お口の動きがよくなると食事にかかる時間も短くなり、食事量が増えて低栄養の予防にもなります」(上田貴之先生)
【唾液が減ると口の中が汚れ、むし歯になりやすい】
唾液には、噛むやすくしたり消化を促したり、歯や口の中の粘膜を保護するなど、さまざまな働きがあります。その中には、口の中をきれいに洗い流すという作用もあり、むし歯や歯周病などを予防しています。
しかし、高齢になると唾液の分泌が減り、口の中が乾いてしまいます。それが口臭の原因になることもあります。実は、唾液の分泌を促すのに効果的なのが「よく噛むこと」なのです。
「年を取ると軟らかいものばかり食べがちですが、噛みごたえのあるものを食べた方が唾液が出やすくなります。たとえば、ハンバーグにレンコンを混ぜて歯ごたえを出したり、ガムを噛んだり、グミを噛むのもいいでしょう。お口の筋肉を鍛えることにもなり、脳の血流が増加して認知機能を改善します。また、食事の前に唾液腺マッサージをすると、食事がしやすくなります」(上田先生)
また、高齢になると「根面う蝕」(こんめんうしょく)が増えてきます。根面う蝕とは、年とともに歯茎が下がり、根の表面が出てきてむし歯になることをいいます。根の表面は硬いエナメル質で覆われていないため、簡単にむし歯になってしまうのです。
根面う蝕を防ぐためにおすすめなのが、高濃度フッ素入りの歯磨き粉です。
「歯磨きのあとのうがいはコップ1杯ぐらいで、歯磨き粉が口の中に残るぐらいがいいと言われていますが、高濃度フッ素入りの歯磨き粉を使った時だけはきちんと吐き出すことをお忘れなく」(上田先生)
【飲み込む力が衰えてきたら、体幹を鍛えよう】
認知症の人が急激に痩せてきたら、要注意。痩せる原因として考えられることは2つ。1つは認知症以外の「病気」。もう1つは「飲み込む能力の衰えによる低栄養」です。
東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野教授の戸原玄先生は言います。
「これまでの研究で、口や喉の筋肉は体幹と関係が深いことがわかっています。また、舌の筋肉は背筋と関係があります。つまり、体幹と背筋を鍛えることで、嚥下機能を改善させることができるのです。病気の兆候もなく痩せてきた場合は、嚥下機能(飲み込む力)が弱っている可能性があります」
食事の時に飲み込みづらくなったり、むせなどの症状が現れたりしたら、次のようなトレーニングをしてみましょう。
1)太ももの裏を伸ばす(1日5回を目安に)
太ももの裏の筋肉をハムストリングといいますが、ここの筋肉が衰えて短くなると、前屈しても前に手がつかなくなります。体幹を鍛えるためには、足を椅子などにのせて、ハムストリングを伸ばすようにします。このときつま先は立てるようにしましょう。
2)肋骨の間の筋肉を伸ばす(1日5回を目安に)
猫背になると、肋骨の間の筋肉の伸びが悪くなります。そうなると呼吸が浅くなり飲み込む力が衰えてきます。 前で組んだ腕をそのまま上に上げます。そうすることで、肋骨の間の筋肉が伸び、呼吸が深くなります。
3)大きく口を開ける(10秒間を1日2~3回)
思いきり口を大きく開けます。喉が筋張るくらい開けるといいでしょう。2~3週間で、むせなどが改善が期待できます。
普段、椅子に座るときも、背もたれに倒れかかるのではなく、背筋を伸ばして座りましょう。それだけでも体幹を鍛えることになります。
【認知症の人の食事の工夫】
嚥下機能の衰えを知る方法として戸原先生がすすめるのが、おせんべいを食べてもらうこと。
「自分で口に入れて噛んで飲み込むことができれば、嚥下食など軟らかい食事に変える必要はありません。口の動きをよく観察してください。噛むときに横にずらして奥歯ですりつぶしているようなら、しっかり噛めている証拠です」
また、認知症が進行すると、食べものに興味を示さなくなる人がいます。これにはいくつかの原因があります。
1)運動不足で食欲が出ない
運動量が減れば、食欲はわきません。普段から「きちんと座る、立つ、歩く、散歩に行く」などを習慣にすることが大切です。
2)時間の感覚がなく、食事の時間であることがわからない
認知症の人は時間の感覚が鈍くなっています。1日の流れが把握しづらく、食事の時間になっても食べることに集中できない人もいます。食事の時には「これからお昼ごはんの時間ですよ」などと声をかけるといいでしょう。
3)嗅覚が鈍くなる
認知症になると、匂いに鈍感になることがあります。お皿を近づけて匂いを嗅いでもらったり、カレーなどの香辛料を使った料理を出すなどの工夫をしましょう。
4)視覚が弱くなる
目が悪くなると色の区別がつきにくくなります。白い器に白いおかゆを入れると、何が入っているのかわかりません。また、柄のある器は、虫などに見えることがあります。茶色やブルーなどの単色の器にするといいでしょう。
5)食事時間が楽しくない
認知症は記憶や知覚、判断などの認知機能が衰えますが、快・不快といった情動の能力は衰えないといわれます。食事時間を楽しくすれば食欲も増します。家族で会話をするなど、楽しい雰囲気を演出しましょう。
「痩せてきて栄養が足りない時は、チューブを使った栄養接種やミキサー食に切り替えることがあります。しかし、元気になってきたりよく話すようになったりしたら、普通食に戻すことを忘れないでください。
まず、柔らかいおせんべいを食べてもらい、それができたら卵料理などの柔らかい料理、具を小さくした煮物などに切り替え、だんだんと普通食に戻していくといいでしょう」(戸原先生)
【認知症だからこそ”食べられる歯”を】
自分の歯を1本でも多く残すためには歯磨きが大切ですが、歯科医院でのメンテナンスも重要です。いくらていねいに磨いたつもりでも、細菌の塊である歯垢はなかなか取れないからです。歯科医院での専門的な除去が必要です。
「認知症のある人は、歯科医院で何をされるのかがわからず混乱してしまう場合もあります。なかなか口を開けてくれず、無理矢理押さえ付けるか、全身麻酔でないと治療ができないことがあるのです。
ご家族は歯科医師に遠慮して放置されていることも多いのですが、口の状態が悪くなればなるほど治療はむずかしくなります。入れ歯を新しく作り替えたとしても、自分の入れ歯じゃないといって装着してくれないこともあります。むしろ、自分から口を開けて治療させてくれる段階で、歯科医院を受診することが理想的です。認知症は進行性の疾患ですから、歯を抜くにしても義歯をつくるにしても、症状が軽いうちに治療計画を立てることがポイントです」(上田先生)
また、8020運動でいう20本の歯は、食べものを咀嚼して飲み込むことができれば義歯でも同じ効果があると言われています。そのためにも入れ歯のメンテナンスは大切です。定期的に歯科医院を受診し、その都度、入れ歯の調整をしましょう。そうすれば認知症が進んでも、おいしく食事がいただけます。
【かかりつけ歯科医院のある人は認知症になりにくい?】
かかりつけ歯科医院のある人とない人では、ない人のほうが認知症の発症リスクが高いというデータがあります。
「かかりつけの歯科医院で定期的に歯のメンテナンスを行うことで、しっかり噛める歯を維持できているということでしょう。また、認知症になると、入れ歯が壊れたり歯に異常があっても気づきにくいことがありますが、定期的にかかりつけ歯科医院に行くことで、口の中の状態をチェックしてもらうことができます。少なくとも3カ月に1回、あまり歯が磨けていない人は1カ月に1回は受診するようにしましょう」(上田先生)
かかりつけ歯科医院のメリットは、長期的に歯の状態を見ることで異常に気づきやすいことです。地域医療と連携している歯科医であれば、歯だけでなく全身の健康にも目を向けてくれるはずです。口の衰えに注意して健康寿命を延ばしましょう。
取材/佐久間真弓
今日の最後は当方の持病とも言っていい痛風です。
現在、禁酒励行中でプリン体摂取も抑え気味、適当な運動もして、
フェブリクという痛風薬を10㎎日々服用した結果、尿酸値は正常の
6.5(直近で)でした。当方の痛風はもう完璧に体質から来ていて
酒を止めたりプリン体を取らなくて水を沢山飲んでも薬を飲まなければ
その数値は正常範囲を維持するのが難しい状態です。日々のウォーキング
は絶対に欠かせない(何と言っても外出がほぼないので)仕事です。
本日もこれから整形外科のリハビリと”じゅんさい池1周ウォーキング”は
行ってきます。
③
コロナで増加傾向 放置すると心筋梗塞や脳梗塞を招く危険もある「痛風・高尿酸血症」
コロナ禍の長期化で生活環境は大きく変化し、緊急事態宣言が解除されても、すぐにすべてが以前のように戻るわけではありません。リモートワーク、お取り寄せなど “新しい生活様式”が定着しています。 一方、この状況が健康に影響を与えていることも明らかになってきました。心筋梗塞など命に関わる病気のリスクを高める生活習慣病の「痛風」や「高尿酸血症」も、新たな患者が増えています。
痛風の真の怖さは命に関わる病気を誘発すること
大いに食べて飲んだ翌日、突然、激烈な痛みと炎症が足親指の関節を襲う。その痛みは風が吹くだけでも悲鳴を上げるほどで、歩けない。これが典型的な「痛風発作」です。症状は足首、足の甲、アキレス腱、ひざ、手首、ひじ、耳などにも起こります。痛みは徐々に和らぎますが、適切な治療をしないと、発作を繰り返し悪化します。
健康診断で尿酸の値が7.0mg/dlを超えたら「高尿酸血症」、血液中の「尿酸」が多すぎる状態です。自覚症状はありませんが痛風予備軍です。
尿酸は体の新陳代謝でできる老廃物で、体内で作られては排泄されバランスを保っています。ところが、尿酸のもとになる“プリン体”という成分を含む食品を食べすぎて尿酸が過剰に作られたり、腎臓の機能が衰えて排泄が減少したりすると、余分な尿酸が体内に留まります。血液中の余分な尿酸は結晶化し、とがったガラスのようになり、関節や腎臓などにたまります。関節にたまった尿酸の結晶は痛風発作を、腎臓にたまった尿酸の結晶は腎臓病や尿路結石を引き起こします。
また、高尿酸血症の人の多くにメタボリックシンドロームの傾向があり、血管がもろくなる動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気につながりかねません。
痛風発作を引き起こしやすくする条件とは
(日本痛風・尿酸核酸学会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版ダイジェスト・ポケット版2019年改訂より抜粋)
高尿酸血症から痛風への道を進みやすいのは、次の条件が揃った時です。当てはまることが多い場合は要注意、尿酸が基準値を超えていたら受診をおすすめします。
・尿酸値が7.0mg/dl以上
・成人男性(痛風患者の95%は男性、30~40代男性の3割が高尿酸血症)
・閉経後の女性(尿酸を排泄する働きがある女性ホルモンが減るため)
・肥満気味(痛風患者の37%がメタボリックシンドローム)
・毎日、飲酒する
・早食いで大食い
・水分をあまり摂らない
・激しいスポーツをする
・生活時間が不規則
・せっかち、行動的で仕事や趣味などに熱中しがち
・ストレスが多い
・家族、身内に痛風の人がいる
・ライフスタイルを見直せば予防改善できる
2021年7月、日本生活習慣病予防協会では医師向けのアンケートを行い、長期化するコロナ禍の影響で「約5割の医師が、高尿酸血症・痛風の新患増加を実感(前年比:15%増)」、「8割以上の医師が、心血管死・総死亡リスクと高尿酸血症との強い関連性を指摘」という結果を発表し、警鐘を鳴らしています。多くの人が運動不足、食べすぎ飲みすぎ、ストレスの蓄積などに陥っている可能性が高いと考えられます。
「痛風」や「高尿酸血症」の予防改善には、何をどう食べるかが大切です。そのコツは、プリン体が多く含まれる食品は控えめに、プリン体が少ない食品を心がけて食べること。水分を多く摂ることで尿から尿酸の排出を促すことができます。食事以外も時々、意識してライフスタイルを見直すことが、病気から体を守る一歩です。
【ライフスタイルの見直しポイント】
・食事は適正カロリーで肥満解消
・魚卵や内臓などプリン体を多く含む食品の食べすぎに注意する
・野菜、海藻、乳製品などアルカリ性の食品を積極的に食べる
・アルコールを飲みすぎない(1日の目安:ビールなら500mL、日本酒・ワインなら・180mL、ウィスキー・ブランデー40度なら60mL)
・積極的に水分を摂る(水:1日2Lを目安)
・ウォーキングなど適度な有酸素運動を続ける
・のんびりリラックス、ストレスをためない
・食品中のプリン体含有量(100あたり)
◎この中で日々の酒量が厳しいですね。
当方的には一日に取って良い酒量を増加させて、その代わり週に1回でも
良いので呑むときには多少の量を飲みたいものです。
休肝日を週に一日ではなく、非休肝日を週に1日にするので呑むときは
もう少し多めに行きたいものです!!!
と言っても、当方の禁酒はまだまだ続きます・・・・・
という事で添付が多いので量子物理学は先送りです。
では、また明日・・・・・