PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1555                     後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年11月2日(火)、現在は朝の6時50分です。
 
 今の所は曇天ですが、今日のお昼から週末の土曜日までは晴れマークが
ついて来ました。やっとの秋らしい晴天が続くようです。
 
 と言っても外出予定はほぼなく、リハビリや”じゅんさい池1周ウォーキング”、
買い物、ぐらいしか他にやることはありません。という事は精々読書に勤しむ
ぐらいですね。後は墓参りぐらいでしょうか(?)。
 
昨日のコロナ感染状況はもうここに書きだす必要のないくらい少なくなっています。
 都で9人、大阪で7人、全国でも100人割れの86人だけとなっています。
もう感染する方が不思議なくらいですね!?!
 
 衆院選の結果ですが、高齢の年寄り候補者の落選組の小沢や甘利は比例で復活
しました。つまらない小選挙区制ですね。賛否ありますが、これでは大物ほど負けること
はあり得ないという事になります。あのレンポーさん連呼の柏の当方と同級生も復活
のようです。もう辞めたらいいのにと思うのですが???です。
 
 今日から7か月前の4月3日から禁酒がスタートしました。今日でジャスト7カ月と
なりましたが、それ以前の昨年暮れぐらいから断酒やほぼ断酒の期間が3カ月以上あり、
年内でほぼ1年間の禁酒デー励行がもうそこまで来ています。予定では年明けの正月
から禁酒解禁とするつもりです。と言っても酒量とか飲酒デーはぐっと押さえますが!
 もう今年のクリスマスイブで満73歳になりますので適当に飲むぐらいなら何の問題も
発生しないでしょう!!!
 
 
 今日は何時もの植草氏のコラムと量子物理学を多めに入れておきますので
読んで下さい。
 
 
 
   「植草一秀の『知られざる真実』」
 
                               2021/11/01
 
           立憲枝野代表の引責辞任不可避
10月31日に投開票された第49回衆議院総選挙は
 
岸田自民大勝
 
枝野立憲惨敗
 
維新躍進
 
れいわ善戦
 
の結果に終わった。
 
自民党は選挙前勢力の276から議席を減らしたものの、単独で絶対安定多数
の261を確保した。
 
菅義偉首相が続投して総選挙に突入していれば自民党は大幅議席減を免れな
かったと考えられることを基準に考えれば、岸田自民大勝と言ってよい。
 
他方、野党第一党立憲民主党は解散時議席109から13議席減の96に
なった。
 
安倍・菅政治に対する国民の不信の大きさを踏まえれば、政権交代=政治刷新
実現の可能性すら存在したことを踏まえれば大惨敗に終わったと言える。
 
維新は4倍増に迫る大躍進を示した。
 
大阪を中心に議席を積み増したが、比例代表でも25議席を獲得して国政第三
党に躍り出た。
 
自民261、維新41、国民11の三党議席数合計は313となり衆院3分の
2の310を超えた。
 
自民党が右旋回すればこの三党で憲法改定に進むことも考え得る状況だ。
 
維新の政治的主張の位置は公明党よりも右寄りで、自民党は連立政権パート
ナーとして公明だけでなく維新を保持する状況に移行する。
 
今回の選挙結果を生んだ要因は次の三点。
 
第一は自民党岸田文雄氏が立憲枝野幸男氏よりも主権者から高く評価されたこ
と。
 
第二は立憲民主党の優柔不断な姿勢が主権者の不信を生んだこと。
 
第三は政権刷新への期待が高まらず投票率が十分に上昇しなかったこと。
 
枝野幸男氏は「岸田首相を選ぶか枝野首相を選ぶかの選挙」との主張を示した
が、多くの主権者が枝野首相ではなく岸田首相を選択した。
 
自民党党首が菅義偉氏のまま総選挙に突入していたら自民党獲得議席は大幅減
少したと考えられる。
 
岸田文雄氏は金融所得課税強化の公約を撤回するなど、政策路線にブレが見ら
れたが、人間性の印象で菅義偉氏をはるかに上回る。
 
枝野幸男氏と岸田文雄氏のどちらの好感度が高いかは明白。
 
枝野幸男氏は自身の人間力、好感度が著しく低いことを認識する必要がある。
 
立憲民主党は一部選挙区で自民党大物議員を落選させる快挙を示した。
 
その快挙を生み出した原動力は「野党共闘」にあった。
 
反自公の主権者の意思を束ねることにより、自民党長老を敗退に追い込むこと
が可能になった。
 
ところが、立憲民主党枝野幸男氏は野党共闘に対して優柔不断姿勢を変えな
かった。
 
枝野氏は「共闘の対象は国民民主党と連合であって共産、社民、れいわと共闘
しない」と述べ続けた。
 
多くの選挙区で共産党などの協力を得て票を獲得する一方で、野党共闘を否定
する言動を繰り返し、野党共闘に賛同する主権者、野党共闘に反対する主権者
の双方から不信を招いた。
 
選挙演説も大声でがなり立てるだけで熟議を尽くして主権者に寄り添うスタン
スが希薄だった。
 
総選挙結果を受けて抜本的な改革が必要であるのは立憲民主党
 
立憲民主党野党共闘を否定し、大企業御用組合の利害を代表する路線を鮮明
にするなら国民民主党と合流すればよいだろう。
 
立憲民主党が大企業御用組合の利害代表者ではなく、一般労働者の利害を代表
する勢力として存続するなら、明確に野党共闘路線を提示するべきだ。
 
自民党は大善戦したが小選挙区で敗退した甘利明幹事長は自身の選挙結果を受
けて幹事長を辞任する。
 
枝野幸男氏は衆院総選挙大惨敗の責任を明確にする必要がある。
 
立憲民主党は今後の政治路線を明確にするとともに、党の顔を刷新する必要が
ある。
 
自民党が党勢を維持した最大の背景は党の顔が刷新されたことにある。
 
焦点は幹事長人事に移る。
 
また、岸田内閣発足時に茂木外相が留任となったが、選挙後の内閣発足に際し
て外相の交代も考えられる。
 
岸田文雄氏は衆院総選挙を乗り切ったことで岸田氏が主導する体制を構築する
足場を築いたと言える。
 
岸田新体制がどのように再構築されるのかも重要な注視点になる。
 
立憲民主党が国民民主党と同じ路線を取るなら二つの政党に分かれる理由がな
くなる。
 
旧民主党、旧民進党は隠れ自公と革新勢力の同居体だった。
 
ここに最大の矛盾があった。
 
2009年に樹立された鳩山由紀夫政権は日本政治の基本構造を刷新しようと
した。
 
米国が支配する日本
 
官僚が支配する日本
 
大資本が支配する日本
 
の基本構造を刷新しようとした。
 
そのために、守旧勢力の総攻撃を受けた。
 
鳩山内閣を破壊したのは民主党内に潜伏していた隠れ自公勢力だった。
 
彼らは
 
米国による日本支配
 
官僚による日本支配
 
大資本による日本支配
 
の基本構図を堅持しようとした。
 
そのために、鳩山内閣を内部から破壊したのである。
 
「水と油の同居体」
 
旧民主党が抱える根本矛盾だった。
 
2017年の総選挙にかけての騒動の副産物として立憲民主党が誕生した。
 
小池百合子氏が「希望の党」入党条件に「安保法制への賛成」を設定したこと
から「立憲民主党」が誕生した。
 
この経緯を踏まえれば、立憲民主党と国民民主党との分裂は「隠れ自公勢力」
と「革新勢力」との分離と理解することができた。
 
立憲民主党の躍進は革新勢力の分離独立を主権者が歓迎したことの表れだっ
た。
したがって、立憲民主党が発展を遂げるには「革新勢力」としての位置付けを
鮮明にすることが必要不可欠だった。
 
ところが、立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏の迷走が始まった。
 
同時に立憲民主党枝野幸男代表、福山哲郎幹事長の二名が独裁的に運営し、
その後は旧国民民主党泉健太氏が独裁的執行部に加わり、「革新勢力」とし
ての立憲民主党の特徴が色あせた。
 
今後、立憲民主党の路線問題に焦点が当てられることになる。
 
敗戦後日本政治を支配してきた支配勢力は立憲民主党の右旋回を誘導する。
 
立憲民主党が惨敗した理由を「野党共闘路線」だと主張する。
 
狙いは、立憲民主党の右旋回だ。
 
可能であれば国民民主党と再合流させて「第二自公勢力」として立憲民主党
位置付けようとするだろう。
 
日本の二大政治勢力が自公と第二自公になれば、日本政治の基本構造は半永久
的に固定されることになる。
 
日本支配勢力はこの方向への転換を目指している。
 
立憲民主党が惨敗した真の原因は、立憲民主党があいまい路線を歩んだことに
ある。
 
「革新勢力」としての立憲民主党の立ち位置を明確にし、野党共闘路線を鮮明
に示していれば、立憲民主党ははるかに多くの主権者の支持を受けたはずだ。
 
日本政治刷新を求める主権者は、野党第一党の優柔不断姿勢を看破して選挙に
足を運ぶこと自体をやめてしまったのだ。
 
2009年8月総選挙の投票率は7割に近かった。
 
今回総選挙の投票率は56%程度と見られる。
 
2014年、2017年選挙の投票率を上回ったものの、歴史的低水準であっ
たことに変わりはない。
 
立憲民主党が大企業御用組合である連合六産別の支配下に位置することを自認
するなら、国民民主党と分裂する必要性はなくなる。
 
「連合六産別党」として国民民主党と合流するのが正しい選択になるだろう。
 
今回総選挙ではれいわ新選組が3議席を獲得した。
 
立憲民主党が本来の期待される役割を果たせないなら、れいわ新選組が「革新
勢力」の旗手として中核的役割を担うことが期待されることになる。
 
総選挙を終え、抜本的改革が求められるのが野党陣営であることを認識する必
要がある。
 
本稿の主旨に沿う「抜本改革不可欠は野党」タイトルの論考を、10月22日
発売『月刊日本2021年11月号』に寄稿しているのでご高覧賜りたい。
 
 
 次に量子物理学です。
 
 
 
 
「同化の原理」が科学を変える
 あらゆる物質の実体は、10万分の1以下のすき間だらけの存在である。すき間とは、言い換えると「空間」である。すなわちわれわれや宇宙の万物は、空間という物理特性に完璧に「同化」されていることになる。
 
 「空間は物質である」ことへ「同化の原理」を繰り入れることによって、「無限宇宙」の謎も量子力学のミステリーのおおよそのところもスッキリと解明できるのである。
 これまでの科学は客観的対象を究明するという姿勢が基本であり、研究者が対象物に「同化」しているという視点はまったく欠落していた。「同化現象」の異常さは、次のたとえを見れば分かるだろう。
 あなたは他人になれないし、あなた自身の内に同化している。他人の顔は客観的に見られるが、自分の顔は見られない。鏡やビデオで見る顔は虚像で実体物ではない。あなたの脳は、あなた自身では手術できないのである。
 宇宙の代名詞が空間であり、われわれを含めた全存在は宇宙(空間)内部に完璧に同化されているからで、おそらく未来永劫にわたってわれわれは宇宙を客観視できない。ここに「宇宙は無限である」という人類千古の謎の本質があったのである。
 この世の「物質と真空」を分離することは錯覚にすぎないと、ようやく先端科学は明らかにしつつあるのだ。星も原子も真空も、すべてが境目のない一つの全体(同化現象)だと、量子力学は明確に予見しているのである。
 
 
空間と物質と、どちらが固い(濃密)か?
 空間そのものに完璧に同化されているわれわれはすき間だらけのため物理的抵抗など感知されないだけである。しかも人間の本体そのものである精神(思考)こそ空間そのものゆえ、エーテル流の物性(流れの方向)にジカに影響されるのだろう。それらが麻雀のツキや星占いに見る運命の起伏として具現されてくるのだと思う。
 われわれが空間の中を通り抜けているのではなく、空間がわれわれの内部を通り抜けているのである。そうなると、空間の方が実体としては遥かに濃密な存在だといえよう。
 量子力学では「素粒子一個が時間・空間的に、宇宙全体に非局所的に存在する」と結論されている。
 「この世」はスウェデンボルグがいう「あの世という実体世界から投影されたホログラムの世界」で、われわれの人生なども陽炎のごとく淡い瞬間的なものだといえる。
 
   個が「波」に変化するとは?
 量子力学の奇妙さは、「ミクロの粒子は個と同時に波である」という概念で、これが長期間にわたって科学者たちを悩ませてきた大きな要因だった。しかし空間が物質を生じさせ、減しさせる母体物質という考え方を基にすれば何の不思議ももなくなる。海面に浮かぶ氷山をイメージされたい。そこでの海水が空間で、氷山が通常の物質である。
 ミクロの物質(素粒子)が「個と同時に波の姿を持つ」という現象も、氷山を構成する氷の表面が海水と溶け合う瞬間的な現象で、氷の表面が水に同化して波に変化している状態となる。ここに「個であると同時に波である」という概念が、立派に成立してくるだろう。
 スウェデンボルグは、われわれの物質界は多層レベルの霊界に取り囲まれた「特別な世界」と述べているが、イラストの氷山が「この世」という物質界で、それを取り巻く海水全体を「あの世」と考えても意味は同じである。氷山(この世)と海水(あの世)の境界は常に融けあって互いの空間がミクロ界に漏れ出している。スウェデンボルグに言わせれば「あの世」の空間が遥かに大きく「この世」に滲透していることになる。
 
 
            では、また明日・・・・・