PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1341                   後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年4月2日(金)、現在は朝の7時20分です。
 
 今は花曇りの天気ですが、今後は晴天を予想しています。明日も好天ですが、
日・月には雨マークがついて来ました。本年のお花見は明日までと決定したよう
ですね!
 当方のような”毎日が日曜日”人間にとってはどうしてもささやかなニュースが
欲しく、テレビを見るとは無しに見てしまいます。朝から夕にかけて各テレビ局は
1日中、報道番組を垂れ流しています。毎日・毎回ほぼ同じ類の報道を1日中
垂れ流しです。勿論その報道の大半はコロナ禍関連です。大事故や大事件
(国の内外を問わず)があればそちらを中心に報道すれば良いので垂れ流す
方も楽なのでしょうが、何もなければ毎回、コロナ禍関連となります。
 この数日は大阪中心にまたぞろコロナ感染者数が増大して来ました。
普通に大阪地区の五輪聖火リレーは中止の憂き目でしょうね!?!当然です。
やれば多くの人が集まるのは必至ですので密状態になることは避けられません。
早目に中止を発表すべきです。
 遅くなりましたが、昨日の都の感染者数は475人、全国では2607人と3日連続で
2千人台となり、大阪では都を超える616人と増大中です。この調子だと来週の都の
感染者数はトンでも数字が出て来そうで怖いです。
 
 一昨日から崎谷博征(さきたに ひろゆき)氏の著作”ワクチンの真実”を読み始め
ましたが、流石にこの本は重たく1日2日で読破出来る代物ではありません。
 先に読んだ近藤誠医師の”新型コロナワクチンのひみつ”と同様な論考ですが、
今後予定されている我ら65歳以上の高齢者を狙い撃ち(こいつらが全員死んで
くれたら国として最高)したファイザー製ワクチンとかアストラゼネカの遺伝子組み換え
ワクチン等はハッキリ摂取しないことです!!!
 取りあえず、下に植草一秀氏の昨日のブログを照会しますが、聖火リレーの件と
この遺伝子ワクチンの件が中心です。
 
 
 
植草一秀の『知られざる真実』」
 
                             2021/04/01
 
           コロナ大失政菅内閣にさよなら
 
               第2888号
「後手後手・小出し・右往左往」の菅コロナ対策の面目躍如。
 
3月21日にコロナ感染が拡大するなかで緊急事態宣言解除を強行した菅内閣
が「まんぼう」発出に追い込まれた。
 
「まんぼう」は海洋生物ではない。
 
農機具メーカーのマスコットでもない。
 
「蔓延防止等重点措置」の略だ。
 
緊急事態だから「緊急事態宣言」を出せばいいところ、「小出し」の菅内閣
「まんぼう」を選択。
 
事態の悪化は目に見えていた。
 
コロナ感染の波動を形成する主たる二要因は
 
1.世界の感染波動
 
2.人流の変化
 
である。
 
日本の新規陽性者数は1月8日にピークを記録した。
 
1.世界の感染波動が1月上旬にピークをつけたこと
 
2.日本国内の人流が12月中旬から急速に減少したこと
 
が背景だ。
 
しかし、感染第3波のピークは著しく高くなった。
 
菅義偉氏が感染拡大推進策を強行し続けたからだ。
 
GotoトラベルがGotoトラブルをもたらした。
 
3月21日に緊急事態宣言を解除する際、国会で厳しい追及があった。
 
「本当にいま解除して大丈夫なんですか」
 
菅義偉氏は力なく答えた。
 
「大丈夫だと思います」
 
しかし、感染を収束させる施策は示されなかった。
 
解除の理由は二つ。
 
第一は、新規陽性者数が減ったこと
 
第二は、病床のひっ迫が低下したこと
 
この二つは、国民が行動を抑制した結果として生じたもの。
 
菅内閣の緊急事態宣言発出は遅れたが、国民はその前に、警戒行動を強めた。
 
しかし、その警戒行動が、3月21日にはすでに緩んでいた。
 
人流がボトムを記録したのは12月31日。
 
1月末まで人流の低水準が続いたが、2月入り後に人流が再拡大に転じてい
た。
 
3月中旬に緊急事態宣言解除が取りざたされたために、人流が明確な拡大に転
じた。
 
人流変化は3週間後の新規陽性者数を変化させる。
 
3月10日ころからコロナ新規陽性者数は増加に転じた。
 
このタイミングで緊急事態宣言を解除すれば人流が飛躍的に拡大する。
 
3月後半以降、卒業式、人事異動、花見、行楽、旅行などの要因で人流が急拡
大する時期にさしかかる。
 
実際に、緊急事態宣言が解除された直後の3月26日の人流は極めて高い水準
になった。
 
この人流拡大が4月中旬以降の新規陽性者数に反映される。
 
変異株による感染拡大が広がっている。
 
4月から5月にかけて極めて深刻な感染第4波の山が到来する可能性が高い。
 
菅内閣は感染抑止策の五つの柱を掲げたが、感染を抑止する施策は一つもな
かった。
 
飲食に伴う感染を防ぐことが掲げられたものの、飲食店の規制は逆に緩和され
た。
 
緊急事態宣言を解除して後手後手対応で小出しの「まんぼう」を発動。
 
その一方で、人為的に密を創り出す五輪聖火リレーを強行。
 
地域版のGotoトラベルも推進している。
 
3月21日時点でその後の感染急拡大は自明だった。
 
実際に新規陽性者数が急増すると、慌てふためいて「まんぼう」に転じる。
 
こんな滑稽な政府は存在しない。
 
菅内閣消滅の日が一段と近づきつつある。
 
こんな状況で聖火リレーにうつつを抜かすことに驚かされる。
 
メディアが東京五輪中止の大合唱を行うべきだ。
 
ところが、メディアが動かない。
 
動かないのではなく、動けない。
 
五輪東京大会では、読売、朝日、日経、毎日がオフィシャルパートナー、
産経と北海道新聞がオフィシャルサポーターになっている。
 
五輪を推進している側に身を置いているために、中立、公正の立場から論評で
きない。
 
聖火リレーは完全に不審火リレーになっており、各地で密を発生させている。
 
コロナ感染が拡大し、蔓延防止等重点措置が実施されるなかで、人為的に密を
生み出すリレー興行を展開することの倒錯。
 
多人数の会食自粛、深夜の飲食自粛を要請しながら、厚生労働省職員が24人
で12時近くまで居酒屋で宴会を開催する政府だから、五輪組織委員会の愚行
菅内閣から見れば当然のものかも知れないが、メディアがメディアとしての
矜持を失っていることは哀れだ。
 
コロナは実害を伴う。
 
基礎疾患を持つ者、高齢者はコロナ感染で重篤化することがある。
 
菅内閣のコロナ感染拡大推進策によって感染し、生命の危機に陥れられる者は
菅内閣刑事告発する必要がある。
 
人為的な傷害行為、殺人行為だからだ。
 
人流が抑制されれば感染も低減する。
 
コロナ感染を封じ込めることに成功すれば経済活動の再開が可能になる。
 
コロナ感染収束を優先して、これを達成した上で、経済活動の拡大を図るのが
王道。
 
感染が減ると感染拡大策にかじを切り、感染が拡大すると感染抑制策にかじを
切り直す。
 
同じことを繰り返す間に財政対応力は急激に縮小。
 
経済主体の体力も疲弊する。
 
コロナ被害が軽微な東アジアでワクチン接種は現実的でない。
 
ワクチンよりも特効薬開発に力を注ぐべきだ。
 
今回のコロナワクチンは遺伝子ワクチン。
 
DNAを人に筋肉注射することで筋肉細胞がコロナの抗原を合成する。
 
この抗原に対して白血球が抗体を作成し防御体制の免疫が確立されるというも
の。
 
抗原を接種するのではなく、精製したウィルスの遺伝子を直接接種して、人の
体内で抗原と抗体の両方を作らせる方法。
 
体内で合成された抗原が人体に悪影響を及ぼす恐れ。
 
体内に直接、異質の遺伝子を打つことのリスク。
 
これまでDNA・RNAワクチンは承認されてこなかった。
 
初めての種類のワクチンである。
 
人間の遺伝子組み換えにもつながる側面を有している。
 
その安全性は未知の領域。
 
接種直後だけでなく、数年後の影響をも考慮することが求められる。
 
東アジアでは若年の健常者がコロナ感染で重篤化するリスクは低い。
 
コロナ感染のリスクとワクチン接種のリスクを比較衡量する必要がある。
 
現時点での適正な判断は接種忌避である。
 
日本では接種を忌避する者が多数になると考えられる。
 
しかも、複数あるワクチンを選択することができない。
 
河野太郎氏は当初、ワクチンを選択できると発言したが、この発言を撤回し
た。
 
死亡事例が多数存在するワクチンもある。
 
こんな危険なものを誰が喜んで接種するか。
 
国民の命と暮らしを守るためには、まずは、政府が責任をもって感染抑制を主
導するべきだ。
 
コロナ感染収束を実現したあかつきには多様な対応が可能になる。
 
利権に目がくらみ、五輪の祭り騒ぎにうつつを抜かし、感染拡大と感染抑制の
間で右往左往して危機に対応できない政権を排除することは、最重要の国民自
己防衛手段だ。
 
主権者国民が力を込めて菅政治NOを突き付けるべき局面だ。
 
 
 以上、無断添付ですが御免なさい!!!
 
 
 ワクチンに関する論考は取りあえず”ワクチンの真実”を読んだり他の情報を
入手出来たら改めて論述しますので悪しからず!
 
 当方の当面の最大かつ最重要な人生的テーマは①新型コロナと②禁酒です。
 
この2大テーマに即したネット記事や論考が今後圧倒的に増えますので興味の
無い方は素通りしてください!
 
 
 取りあえず、本日は現在、世界的に大流行の体を要してきた『禁酒白書』に関する
ネット記事を添付します。
 当方、本日を最後(というかもう少しで終了するジン)として、後の壜を開けていない
お酒は当面お蔵入りにし、今後の禁酒状態によっては人に上げるか捨て去ります。
 前回にも書きましたが、現況の禁酒状況は当方が始めた時の禁煙状況と超
似て来たようです。もちろん最大の禁酒支援条項はコロナ禍です。これによって
多くの飲み会が中止に追い込まれ、ほゞ毎月飲んでいた飲み仲間とはもう数か月
会うこともなくなっています。このままいけば日本の居酒屋の90%は間違いなく
閉店か休業を余儀なくされるでしょう!!!もう外飲みをしたくてもお店が無くなる
のです。普通に家飲みだけが残ることになるでしょうね!?!
 それにプラスして今年の1月に亡くなった我が身内で唯一の飲み友である福井在住
だった実弟が死んだことが最大に近い原因です。年々、減少傾向の飲み友たちとの
所謂飲み会はもう無いに等しくなりつつあります。自分が飲みたくて友人も飲みたくて、
外で会って飲み会をすることになっても、家人に何て言い訳をするのか困難になって来ました。
もう外飲みは完璧に”悪”となって、ご法度となりそうです!!!
 当方的には、今後の方針として①禁酒②禁遺伝子ワクチン…の2点は絶対実行課題
となります。
 
 では、禁酒白書です。
 
 
 
 
飲酒はもうクールじゃない? 「飲まない」生き方を選んだ人たちの禁酒白書。
 
いま、世界的に「禁酒」が大流行中だ。ウェルネスへの関心の高まりも後押しし、とくにミレニアルやジェネレーションZのあいだで、「飲まない」人生を選択する人が増えているという。飲酒リスクに詳しい医師や、禁酒成功者たちへの取材から、このトレンドにある社会的背景に迫る。
 
「アルコールは新たな喫煙問題と言えるでしょう」
 
こう説くのは、ニューヨーク在住の『Sober Curious(禁酒家)』の著者であり、絶対禁酒主義者と断酒を検討中の人々のためのアルコールフリーイベント「クラブソーダNYC」創設者である、ルビー・ウォリントンだ。
 
「喫煙がもはや魅力的な存在ではなくなったのと同じく、飲酒が健康に及ぼす長期的影響に関する研究が進むほど、飲酒という習慣を正当化することが難しくなっています」
 
ヨガをきっかけに酒量を減らしはじめたウォリントンは、今ではほとんどお酒を飲まない「禁酒家(sober curious)」を自称している。前述の著書では、飲酒との関わり方や飲酒に疑問を持つ理由、そして、健康全般への実際の影響について書いている。
 
断酒が与える健康効果については、確かな証拠が存在する。昨年、医学誌『ランセット』で発表された世界の疾病負担研究(Global Burden of Disease Study)によると、「安全な飲酒量というものは存在しない」という。この研究によれば、アルコールの摂取による2016年の死亡者数は全世界で280万人にのぼり、15~49歳の年齢層における死亡および身体障害の主要危険因子は「飲酒」だという。
 
「断酒が人生を変えてくれた」
『アリー/スター誕生』(2018年)の主題歌「Shallow」を共同作曲したアンソニー・ロッソマンドとレディー・ガガ。同曲は、第91回アカデミー賞歌曲賞や第23回放送映画批評家協会賞ベストソング賞などを受賞した。
ウォリントンの提言を実行し、世間の注目を浴びている人々がいる。アメリカのミュージシャンで、レディー・ガガが主演した『アリー/スター誕生』(2018年)の主題歌「Shallow」の共作者であるアンソニー・ロッソマンドもそのひとりだ。ロッソマンドは、自身の断酒経験が同曲の制作につながったと語っている。
 
「『Shallow』は、自分が作曲した中でもっとも困難であったと同時に、もっともスムーズに完成した曲。僕は、表向きは『パーティーの人気者』タイプの酒好きと思われていたけれど、本当の姿は、影でこっそり1人で飲酒しては、うつ状態に陥って、誰とも関わりを持てないくらいの日々を過ごしていたんだ」
 
そんな彼が禁酒を決めたのは、4年前のこと。鬱々とした気持ちに明かりを灯してくれたのは、医師だった。
 
「誰にも指摘されたくないことでも、尊敬できる人が包み隠さず言ってくれることが突破口になることもある。僕も信頼できる医師に出会うまでは、自分は大丈夫だと言い聞かせては失敗し、自己嫌悪と絶望の繰り返しだった。でも、アルコールを断ったことで、意識や他者への感謝の気持ち、我慢することといった感覚が、研ぎ澄まされた気がするんだ
若者のあいだで増える禁酒家。
 
世界保健機関のアルコールと健康に関する2018年の報告によれば、2016年に全世界の推計23憶人の飲酒者のうち、主に欧米に居住する2億3700万人の男性と4600万人の女性がアルコール中毒、あるいは、飲酒による疾患や健康障害を抱えていることが明らかになった。また、全世界で約10憶人の飲酒者が「一時的多量飲酒者」であり、その数は低下し続けているものの、今後の増加が懸念されている。
一方で、ポジティブな兆しもある。世界で飲酒しない人は、15歳以上の成人で半数以上(57%、31憶人)であり、世界人口の12.5%が、過去12ヵ月にわたって飲酒していないことがわかった。世界の女性人口の13.1%が「もと飲酒者」であると回答しており、男性では11.9%だった。また、イギリスの国家統計局によれば、同国の飲酒者の数は2005年以来最低水準を記録しており、まったく飲酒しないと答えた人は、2%増加した。
 
「飲酒問題が深刻化する一方、絶え間ない恐怖やきまりが悪い状況に苦しんでいました。でも、セラピストの力を借りて、自分が社会的不安に苛まれていると同時に、アルコール中毒なんだと気づくことができたんです」
 
そう語るのは、7年以上前に「人生を立て直すために」禁酒に成功したイギリス人ヘアスタイリスト、アダム・リードだ。リードは続ける。
 
アルコール中毒者の自助グループにも参加したけれど、僕にはあまり効果がありませんでした。だから、アルコールのある場所には絶対に近づかないと決めたんです。その過程で、僕の生活はすっかり変わりました。これまで付き合っていた多くの友人は、僕から去って行きました。とてもタフな体験だったけれど、自分の人生にとって本当に大切な人が誰かを知ることができたし、現在のパートナーにも出会うことができたんです。いまでは養子を迎えて、たくさんの犬たちに囲まれながら暮らしています。アルコールに溺れていた時代とは、まったく違う人生を手に入れることができたんです」
禁酒がもたらす健康効果。
 
では、飲酒を控えると実際にどのような健康効果が得られるのだろう? 慈善団体「ドリンクアウェア」の指導医である総合診療医のサラ・ジャーヴィス医師は、次のように提言する。
「飲酒量を減らすこと、または数日間の禁酒日を設けることで、がん、肝臓病、脳卒中などの重篤な疾病リスクを低下させ、健康を全般的に改善することにつながります」
ジャーヴィス医師によれば、大腸がん、乳がん喉頭がん、肝臓がん、口腔がん、食道がん、そして咽頭がんという7種類のがんは、アルコールが一因となるという。
 
「もちろん、飲酒をする人がみな、がんになるわけではありませんが、研究によって、一部のがんは飲酒をする人々に多く見られ、アルコールを多量に摂取する人は、さらにリスクが高まることがわかっています」
 
幸い市場には、抗酸化作用が期待できるハーブのアダプトゲンや、コンブチャ入りのアルコールフリー飲料があふれている。「マインドフル」な飲酒が社会に受け入れられた今こそ、禁酒に最適なときだということもできるだろう。バドワイザー、ペローニ、ハイネケンの3社は、過去2年のあいだにアルコール0%のラガーを発売しているし、中でも、ハイネケンは昨年度、アルコールフリー商品の貢献もあって、過去10年間で最高益を達成した。アメリカでは、ハーバルカクテルの『Kin Euphorics』が「二日酔いにならずに気分を高められる」と謳い、イギリスでは、2015年にラグジュアリー市場向けのノンアルコールジン「Seedlip」(エンドウ豆、干し草、ローズマリー、タイムが主成分)が発売されると、わずか3週間のあいだに高級百貨店のセルフリッジズで売り切れになった。その後も、入荷するたびに売り切れ状態が続いているという。
禁酒によって、「身体が健康になった」ことを実感しているのは、ロッソマンドだ。
 
「朝は太陽の光を浴びて目覚め、自然な睡眠や運動が、自分のエネルギーになっているのを感じるんだ。加えて、禁酒は、もう少しだけ糖分や脂質を摂取するための最高の口実にもなるしね!」
また、ウォリントンは「禁酒は理にかなった進歩」だという。
 
「例えば、リラックスする目的で飲酒したにもかかわらず、アルコールは不安を刺激し、眠りを妨げ、肌荒れを引き起こします。さらに、決して健康にいいとは言えない食品に手を伸ばすきっかけにもなるのですから!」
『飲まない』人生を選択する理由。
 
禁酒を推奨する機運は明らかに高まっているが、少しの飲酒が健康にもたらすメリットがまったくないわけではない。しかし、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで肝臓学を研究するゴータム・メータ准教授は、その健康効果を相殺するに足るリスクについて、こう注意を促す。
「ごく少量の赤ワイン(ひとくち?50ml程度)には、50歳から60歳の年齢層で、心血管疾患のリスクを抑える効果がある可能性があります。ただし、その効果は、がんリスクによって完全に消えてしまいます。そのため、実際には、アルコール摂取に安全量というものは存在しません。交通量の多い道路を横断する場合や、飛行機で旅行する場合のように、単にリスク管理の問題なのです」
イギリスのヘアケアブランド、ジョン・フリーダのクリエイティブディレクターであるゾーイ・アーウィンは、年間を通じて、定期的に長期の断酒期間をとっているそうだ。
 
「禁酒の期間を設けることで、頭がすっきりして活力がみなぎり、よく眠れるようになりました。それでも、私はワインの味や、友人と過ごす夕食にワインが与えてくれる温もりが好きです。グラスに二杯目が注がれたころに生まれるリラックスした開放感は、コーヒーショップやランチでのおしゃべりとは別のもの。いまでは、ボトルではなくグラスで注文するようにしています」
 
ソーシャルメディアがストッパー?
 
イギリスでは、2016年にアルコール摂取量に関する新ガイドラインが制定された。この新ガイドラインでは、1週間あたりのアルコール摂取量を14ユニット(1ユニットは、100%アルコールで10ml)までとし、週に14ユニット摂取する場合は、3日以上に分けて飲む、というものだ。メータ准教授はこう語る。
「これを守って飲酒する人は、慢性肝疾患を患うことはありません。アルコールは肝臓で無害化されますが、分解能力は人によって異なります。肝硬変になる人々の大半は、何年にもわたり、多量(1週間あたり20ユニット以上)を飲酒しているという研究結果もあります。けれど、先にも述べたように、アルコールはがんの発症リスクを高めるなど、たとえ少ない量でも、ほかの問題を引き起こします。例えば、乳がん発症リスクは、1日1杯の飲酒で15%も上昇するのです」
 
世代によっても、アルコールとの付き合い方は異なるようだ。『ランセット』誌によれば、2016年において、全世界の15歳から19歳までの人口の4分の1以上が飲酒していたが、飲酒しない人の数は増加し続けている。そして、この傾向は、北米や日本でも見られるという。ウォリントンは、その理由が健康リスクに対する意識の向上や、余暇の過ごし方の変化、また、アルコール消費の開始年齢が以前に比べて遅くなっているからではないかと推測している。
「また、若い世代が『飲まない』人生を選択する背景には、ソーシャルメディアの影響が大きいのではないかと思います。彼らにとって、酔っ払った自分の姿をシェアするのはクールではないし、カーダシアン家といった彼らのロールモデルたちは、お酒を飲まないのです」
 
酔い潰れる前にやるべきことがある。
 
では、クリエイティビティとアルコールの関係はどうだろう? フィンセント・ファン・ゴッホは、自身の絵画の中で、アブサンやつまみを飲み食いする姿を描いたし、フランスの詩人、アルチュール・ランボーは、『地獄の季節』の中で「俺の人生は宴であった、誰の心も開き、酒という酒はことごとく流れ出た宴であった」(小林稔訳)と綴った。しかし、アーネスト・ヘミングウェイは違ったようだ。彼はかつて『ライターズ・ダイジェスト』誌のインタビューで執筆中に飲酒するかと聞かれ、「飲みながら書く作家がどこにいるんだ!」と答えている。
過去の偉大なる芸術家たちは、たしかにアルコールを愛したかもしれないし、中には、中毒と戦い続けながらマスターピースを生み出した天才もいるだろう。しかし、現代の若者たちの手本となるのは、彼らではない。世界をより良い場所にしようと奮闘する、身近な若き活動家たちだ。ウォリントンは続ける。
 
「若い世代の将来に、直接的に影響を及ぼしかねない差し迫った問題が世界中にあふれる中、アルコールで酔い潰れるのは情けない話。ぼーっと酔っぱらっている時代は、もはや過去のものなのかもしれません」
 
 
 今後、この手の記事はどんどん行きますので勉強しましょうね!!!