PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1462                      後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年8月1日(日)、現在は朝の7時15分です。
 
 真夏がイメージされる8月入りとなりました。本年の夏は殊の外暑く感じられます。
コロナ禍と東京五輪開催が主な原因でしょうか(?)暑いのはそれらの原因ではない
はずですが、どうしてもそれらの性にしたくなる真夏の8月の始まりです。
 
 当方的には腰痛がようやっと快方に向かってきて、後は胸の痛み・違和感ぐらいで
すが、こちらは悪性の腫瘍(がん)でなければまあいいか(?)ぐらいの気持ちでいます。
普通に息をしていて(生きていて)何ら支障が無いどころか快調な呼吸が出来ているので
何の問題もないと勝手に結論付けています。4月3日からスタートした禁酒も明日で
丸々4カ月となります。未就労とコロナ禍から外出もほゞ無し、昔の飲み仲間との会食すら
まったく皆無となった4カ月です。超不可思議なのはあれだけ好きだったお酒が真実、まったく
飲みたくないという現実です。今までの55年間は一体何だったの(?)と叫びたいくらいです。
 外出と云えば、当方的には医療機関への通院とスーパー等の買い出しぐらいしかありません。
今週の火曜日には約3か月ぶりぐらいに外出を予定しています。これは3カ月ごとに行っている
歯のメンテナンスのため、昔務めていた海浜幕張MTGビル内にある歯医者に行くからです。
歯医者が終わったら当然ですがお昼は駅近くの”鳥の一”で唐揚げ定食にします。その後は
市川駅に出て、本屋に行き、数冊の文庫・新書・単行本を物色する予定です。
 その後は当面遠方への外出は無くなります。外出しても人と話す時間帯は少なく、電車や
お店・歩行時でもずっとマスク着用していますのでコロナ感染の心配はないはずです。
 読みたい本が常に数冊は傍らに無いと暇で仕方ありません。五輪はほゞというかまったく
見ない・みる気がしません。昨日やっていた(当方は一つも見なかったが)柔道の男女混合戦という
のは一体何なの(?)としか思えません。卓球なら分りますが、まさか柔道は無いでしょう!!!
当方が柔道をしていた高校生時代ぐらいには女性の柔道試合などまったくありませんでした。
というか女子の柔道は子どものうちだけだとてっきり思っていました。大体、昔は沢山あった
街の柔道場など現在でもあるのでしょうか???中学・高校・大学の部活ぐらいしか柔道場
すらないはずです。何だか違和感いっぱいの男女混合柔道戦でした。
 
 恒例のコロナ感染者数に行きます。昨日の都では4058人と初の4千人台乗せでした。
全国的にも12341人と天井知らずの増大となって来たようです。大阪も大台の1040人、兵庫は
329人、京都で199人と出て福岡は504人まで来ました。愛知が287人、近在の神奈川は1580人
と天井知らずになっています。埼玉も大台の1036人、我が千葉では792人とやはり増大傾向です。
他では静岡が168人、茨城172人、栃木で170人、群馬でも136人出ています。
遠方の沖縄でも439人まで来ました。北海道も284人と出ました。
 
 本日は植草一秀氏の毎回のブログ記事と毎週金曜日に載せている日刊ゲンダイの限定コラムから
敵菜収氏・三枝成彰氏・井筒和幸氏のブログ記事を都合4点添付しますのでよーく読んで下さい!
 
 
①  植草一秀
 
 
      2021/07/31
 
           新種ワクチンは魔法の杖でなく悪魔の雫
 
               第2994号
菅五輪強行感染爆発が猛威を奮っている。
 
第五波の感染爆発の主犯は菅義偉氏。
 
五輪開催強行が人々の行動抑制のたがを外した。
 
「五輪強行で行動抑制のたがが外れた」
 
五輪開催強行は世界各地からの大量の外国人入国をもたらす。
 
五輪組織委が主張していたバブルは完全に破裂している。
 
世界中から変異株が東京に集結している。
 
五輪開催強行は人々の行動抑制の自制心を完全に破壊した。
 
決定的だったのはパーティーの開催。
 
市民に不要不急の外出自粛を求めておきながら五輪関係者、政府要人がパー
ティー開催を強行した。
 
感染爆発の主因は菅義偉氏が人々の行動抑制自制心を破壊したことにある。
 
菅義偉氏は人流が減少していると述べたがウソ。
 
人流は東京都の昼間人口を指すものでない。
 
アップル社が日本全国の人の移動データを公表している。
 
自動車による移動、交通機関による移動、徒歩による移動のデータを公開して
いる。
 
人の移動指数と新規陽性者数との間には明瞭な連動関係が観察される。
 
3週間前の人の移動指数推移と全国新規陽性者数とを比較すると、極めて強い
連動関係が観察される。
 
コロナ感染の波動は世界的な感染波動の影響を受ける。
 
世界的な感染波動と国内の人流変化で感染の増減がほぼ説明される。
 
菅内閣は昨年来4度目となる緊急事態宣言を7月12日に発出した。
 
菅首相による緊急事態宣言発出は3度目。
 
そのたびに、
 
「再び緊急事態宣言を発出することがないようにするのが自分の責務」
 
と述べながら、何度も緊急事態宣言を発出する。
 
自己の発言に対する責任感も結果責任を行動で示す誠実さも一切持ち合わせて
いない。
 
無責任の極み。
 
感染第五波をもたらしている中核はL452R変異株。
 
3月中旬にインドで確認された。
 
直ちに厳正な水際対策が必要だったが菅義偉氏が行動したのは5月に入ってか
ら。
 
「後手後手・小出し」対応でL452R変異株国内流入をいとも簡単に許し
た。
 
過去の緊急事態宣言発出時には人流減少反応がそれなりにあった。
 
もっとも強い反応が示されたのは昨年4月の緊急事態宣言発出時。
 
人流データは昨年5月5日に最低値を記録。
 
ゴールデンウイーク最終日の人流が最低値を記録した。
 
しかし、4度目の緊急事態宣言を7月12日に発出した後は、人流減少がまっ
たく観察されていない。
 
また、菅義偉氏は7月22日からの4連休に際して都道府県境を超える人の移
動を一切制限しなかった。
 
4連休に際して都道府県境を越える人の移動が爆発した。
 
移動に制限をかけなかったのは、菅義偉氏が観光業界利権を優先したため。
 
昨年の11月21日からの3連休前に感染拡大が警戒水準を超えた。
 
このときも菅義偉氏はGotoトラベル政策を停止しなかった。
 
驚くべきことに菅義偉氏は12月28日までGotoトラベル政策をほぼ全面
推進した。
 
このために感染第三波が極めて拡大した。
 
観光業界利権を優先した。
 
今回は7月12日の緊急事態宣言発出後に人流がさらに拡大している。
 
また、多数の飲食事業者が酒類提供、深夜営業に踏み切った。
 
自粛要請に従わない飲食事業者は空前の大活況を享受している。
 
自粛要請に従わない事業者に対する締め付け政策が破綻して、雪崩を打つよう
に多数の事業者が酒類提供、深夜営業に突入している。
 
五輪開催を強行しておいて自粛しろは通用しない。
 
感染第五波爆発の責任は菅義偉氏にある。
 
日本の主権者は菅義偉氏を速やかに解任するべきだ。
 
菅義偉氏がまったく信頼されないのはウソつきだから。
 
平気でウソをつく。
 
前任者を完全に踏襲している。
 
日本政治劣化の象徴。
 
菅義偉氏は
 
「国民の命と健康が最優先」
 
と述べてきた。
 
同時に、コロナ感染を抑制することが最重要課題だとしてきた。
 
コロナ感染が爆発する場合には五輪中止も辞さないとしてきた。
 
菅義偉氏の変異株水際対策妨害で感染第4波が拡大した。
 
N501Y変異株による感染拡大だ。
 
N501Y変異株は昨年12月中旬に英国で確認された。
 
直ちに厳正な水際対策が必要だったが菅義偉氏が水際対策強化を妨害した。
 
レジデンストラック、ビジネストラックによる入国を停止したのは年明け後の
1月13日。
 
「後手後手・小出し」の政策対応がN501Y変異株の国内流入を許した。
 
感染第4波が5月12日にピークを記録して新規容易性者数が減少した。
 
世界的な感染波動に連動した減少だった。
 
このなかで菅義偉氏は6月21日に緊急事態宣言を解除。
 
しかし、このときすでに人流は再拡大に転じていた。
 
人流のボトムは5月26日。
 
5月26日以降、人流は再拡大に転じていた。
 
菅義偉氏が緊急事態宣言解除を強行したのは、東京五輪を有観客で実施するた
めだった。
 
結局、この目論見はその後の感染急拡大によって挫折するが、それでも五輪開
催を強行した。
 
五輪開催強行が人々の行動抑制自制心を破壊。
 
日本の主権者の大半が今夏の五輪開催強行に反対した。
 
コロナ感染収束を優先するべきと判断した。
 
菅義偉氏は「国民の命と健康が最優先」と口で述べながら、その言葉を踏みに
じる行動に突き進んだ。
 
7月12日に緊急事態宣言を発出しながら東洋五輪開催に突き進んだ。
 
感染第五波の中核はL452R変異株。
 
感染力が強い。
 
若年層でも重症化する確率が上昇しているとも伝えられている。
 
感染力の強い変異株と菅義偉氏の五輪開催強行に伴う市民の行動抑制崩壊によ
り、感染第五波が急拡大している。
 
このなかで、7月22日からの4連休に対しての民族大移動が発生。
 
8月中旬にかけて全国的に感染爆発が拡大する可能性が高い。
 
菅義偉氏はワクチンを魔法の杖であるかのように宣伝するが、ワクチンは魔法
の杖でない。
 
ワクチンは悪魔の雫(しずく)であると感じられる。
 
3760万人が接種を終えた7月11日の時点でワクチン接種直後に
 
重篤化した人が2858人
 
急死した人が667人
 
と報告された。
 
重篤化した人の比率は0.0076%。
 
コロナで死亡した人の全人口比は0.012%。
 
コロナで死亡する確率はワクチン接種後に重篤化する確率の1.6倍でしかな
い。
 
国は因果関係を認めないが、ワクチン接種直後に多数の人が急死し、重篤化し
ていることは事実。
 
賢明な人がワクチン接種を忌避するのは当然のこと。
 
また、ワクチンの有効性に対しても強い疑義が提示されている。
 
感染爆発は医療崩壊をもたらす。
 
医療崩壊は救える命が失われることを意味する。
 
菅内閣による殺人と言っても過言でない。
 
菅義偉氏が日本の主権者国民によって解任される日が迫っている。
 
 
 
② 敵菜収
 
 
 
コロナ感染拡大の責任は「五輪大成功」のプロパガンダでうやむやに
 
 新型コロナウイルスにより世界で410万人以上が死亡する中、感染拡大が危惧されるオリンピックを強行するという人類史上類いまれなる愚行が発生した。
 
  開会式が行われた国立競技場では、上空に約1800台のドローンが地球を描き、ジョン・レノンの曲「イマジン」が流れたそうな。
 
  一体なんのブラックジョークか。想像力が完全に欠如しているから、世界中の医師や専門家が危険性を指摘し、国民の7~8割が反対する中、一部の利権団体や関連企業のために、国民や選手の生命を危険に晒したのではないか。
 
  東京都内では新型コロナの新規感染者数が急上昇、来日した選手や大会関係者も感染し、拡大傾向を続けている。
 
  国際オリンピック委員会IOC)会長のトーマス・バッハは「選手村の他の住人や日本人へのリスクはゼロだ」などと言っていたが、荒稼ぎした後は、なんの責任も取らずにトンズラするのだろう。
 
 菅義偉も頭の悪さを露呈。開幕直前には「感染者が増える中で開催することで国民の命を本当に守れるのか?」との質問に対し、「そこは守れると思っています。ぜひ分析をしてほしいです」などと無責任なことを言っていた。
 
  米紙ウォールストリート・ジャーナル日本版では、菅は周囲から中止が最善の判断だと何度も助言されたことを明かし、「やめることは一番簡単なこと」「挑戦するのが政府の役割だ」と発言。意味不明。「競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば、考えも変わるとして自信を示した」というが、残念ながらこれは当たっている。
 
  官房長官時代を含め、菅は政府の不祥事の数々を徹底的に時間稼ぎすることでうやむやにしてきた。今回の五輪で感染が拡大しても、国民が忘れるまで放置する算段だろう。それどころか周辺メディアが「五輪は大成功」とプロパガンダを垂れ流せば、簡単に騙される人々が一定数いる。
 
人間は同じ間違いを何度も繰り返す。新聞には「日本が快進撃」と戦意高揚の見出しが並び、反対しているのは「反日」(安倍晋三)と非国民扱い。「もうはじまってしまったのだから、批判の声をあげても仕方がない。それよりも頑張って戦っている兵隊さんを応援しよう」というわけだ。
 
  日本が再び焦土と化す日も近い。結局、歴史に学ばない人間が国を滅ぼすのだ。
 
 
 
 
 
 
オリンピック開会式は中途半端な出し物ばかり…かつてないほどつまらなかった
 
 まずは前回の記述に一部誤認があったので、改めて書く。
 
  広告代理店はIOC委員の子女の米一流大入学や現地での生活費の世話まですると聞いた。その費用はクライアントの企業に肩代わりさせる。その見返りに代理店は、企業のスキャンダルや世の中に出したくない不都合な情報がマスコミに流れないように一役買う。確かめようもないが、業界ではまことしやかにささやかれており、私はあり得る話だと思っている。実に巧妙な仕組みだ。
 
  そんな利にさとい広告代理店にオリンピックの仕事を丸投げしていては知性や文化的な意味づけなど期待すべくもない。マーケティングや流行で企画を立てるからだ。
 
  今回の開会式は、かつてないほどつまらなかった。
 
  ビートたけしさんが「金返せよ」「外国恥ずかしくて行けないよ、俺」と言われたが、まったく同感だ。あれを褒めそやし、歯の浮くような賛辞を述べているコメンテーターもいたが、「そう思っているはずがないのに、みんなが本音を言えない世の中になったんだな」と改めて思った。
 
全体として散漫で盛り上がりに欠け、身を乗り出して見たくなるものはひとつもない。中途半端な出し物ばかりを延々と見せられるのは苦痛だった。
 
「イマジン」は良かったが、世界の歌手に歌い継がせるのは古い。「ウィ・アー・ザ・ワールド」のパクリのようだ。
  現在はジョン・レノンオノ・ヨーコさんの共作とされているので、辛うじて日本人に関連してはいるのだが、肝心の歌詞の翻訳が画面に出なかった。「想像してごらん、国境も宗教も所有も存在しない、貧しさも飢えも必要ない、みんな兄弟同士で世界を分かち合っているんだから」というこの曲はベトナム戦争をやめさせ、数百万の命を救った反戦歌だ。その歌詞には政治批判とも受け取れる激しさがあるから流さなかったのか。
 
  ラヴェルの「ボレロ」を聖火点火のシーンに使ったのも、よく分からなかった。恐らく別の楽曲を使うはずが、何かの事情で土壇場で差し替えたのではないか? どうせ使うなら、日本人の曲にしてほしかった。
 
ただ、MISIAの「君が代」はアバンギャルドなハーモニーを用いた編曲が奇抜だった。「『君が代』を冒涜(ぼうとく)している」と怒った人もいるかもしれないが、芸術表現に賛否両論あるのは西洋では当たり前だ。むしろ否定が多いのを良しとする気風がある。日本人があそこまでできたのは初めてだろう。世界が注視する中で披露したのは評価できる。
  個人的に感動したのは、天皇陛下がおひとりで読み上げられた開会の宣言だ。簡潔な内容だっただけに、お言葉の裏に、いまも開催に反対されているお気持ちが感じられた。
  逆に橋本組織委会長とバッハIOC会長の言い訳じみたあいさつの長かったこと! 小池都知事があいさつしなかったのと、安倍前総理が欠席したのは、はっきり言ってひきょうだ。主催者は日本国ではなく東京都であり、その長たる小池知事が、まずあいさつすべきだ。安倍さんは今回のオリンピックを東京に招致した張本人である。リオでマリオの扮装までしておいて、批判の矢面に立ちたくないというのか。いかなる批判も甘んじて受け、関係者の盾となるのが本当のリーダーだろう。
 
経済団体やスポンサー企業のトップの姿がないのも、かつてない光景だった。ドイツのメルケル首相ら各国首脳も欠席ばかりで、アメリカもバイデン大統領夫人。めぼしいのはマクロン仏大統領ぐらいだが、次期パリ大会を招致している手前、来ざるを得なかったのだろう。理由が何にせよ、ワクチンを打っているのだから来てもよさそうなものだが、やはりアンチ・オリンピックの気持ちを表すために来なかったのかも、などと勘繰りたくなる。
  オリンピックという祭典が、ひとつの限界に来ているのかもしれないと感じた開会式だった。
 
 
 
 
熱狂と感動から逃げたい人間を、この国は非国民にしたがる
 
 灼熱の東京の上空に、空自機がケツから吐いて描いたつもりの5色の煙の輪も、色が薄いわ、雲に邪魔されるわで輪っかの見分けもつかず、見事にアテの外れた開幕ショーだった。それでも、暇な家族連れや若い男女が炎天下の競技場前や渋谷の街頭で、雲でぼやけた空にスマホをかざし、もう何でもいいと写真を写していた。“哀れな運動会の始まり”とキャプションを書き添えた人はいるだろうか。大勢に反対されようが不届き千万者を何人出そうが、IOCには逆らえないので決行した五輪。早く終わって欲しいもんだ。感染拡大が怖い。「五輪に反対するのは反日だ」とアベ前首相がひどいことを平気で口走っていたが、五輪を国威発揚のためと思うこと自体、「五輪精神」とやらを歪めているんだ。
  ちなみに、来週8月6日は広島の「原爆の日」だ。世界の出場選手たちはどうするんだろう。主催者は平和の祭りに、選手たちにどんな「おもてなし」を用意してるんだろうか。
57年前、東京五輪で空自機が描いた五色の輪は記憶にある。小学校の図書室の小さなテレビで、6年生全員で空の輪っかを見せられた。国立競技場で昭和天皇皇后が臨席するその正面に輪っかが見えるように飛んでみせた話を、担任から聞いて、感心した級友が「自衛隊に入ってジェット機に乗る」と出まかせに言っていた。国の威信をかけた大運動会には違いないが、1兆円規模の巨大投資をし、社会にどれほど貧富の格差があろうと、敗戦から立ち直ったぞと世界に見せたかった1964年五輪の国民総動員体制にはかなわない。
  間に合わせの突貫工事で首都高速道路を造り、外国人客に見られないうちに街を浄化して夜の風俗店も取り締まり、日本選手団には金メダル15個獲得が至上命令だったようだ。マスコミのあおり報道も過熱、TVアナウンサーの「ニッポン勝った! ニッポン凄い」の大げさな雄たけびは、皆で感動しようという号令だった。田舎の小学6年の少年は、その「熱狂」と「感動」の押しつけが一番、嫌だった。今もそうだが、熱狂と感動から逃げたい人間を、この国は非国民にしたがる。
 
 世界はキューバ危機は回避したが、東西冷戦の真っただ中で米国の認める台湾は五輪に参加し、中国や北ベトナム北朝鮮やシリアは参加しなかった。そんな時、米国の核の脅威に負けじと、中国は五輪の最中に当てつけのように初の原爆実験をした。国内のミサイル場から核弾頭を発射し、ウイグル自治区に投下爆発。日本に「死の灰」(放射能)が降ってくると新聞も大騒ぎで、どこの母親も学童らに「今日は雨が降るから傘差して帰らんとあかんよ」とうるさかった。それでも、五輪は平気で行われていた。
 
  熱狂と感動に目と耳を奪われてると、国民は何だって忘れられた。今も政府は何事も忘れさせるつもりでいるようだ。
 
 
 
    本日は添付が4件もありましたので、量子物理学はお休みします。
 
 
 
   では、また明日・・・・・