PNC会員へ・・・

会員のみなさま 1464                   後醍院 廣幸
 
おはようございます。本日は2021年8月3日(火)、現在は朝の6時15分です。
 
 昨夕はお湿り程度の降雨があったようですが、今朝は晴天となって昼の暑さ
が想像されるような1日となりそうです。
 ヤフーニュースの週間天気予報によると、今後1週間ぐらいはずっと晴れて
雨マークは皆無となっています。灼熱地獄と隣り合わせの真夏が当分続くことに
なりそうです。
 
 コロナ感染数ですが、流石に昨日(応答日が週明け)は少し減少気味です。
都で2195人、全国では8393人と大台割れです。大阪は448人、兵庫が165人
で京都が120人と出ています。愛知は147人、福岡が358人と多めで我が近在では
神奈川が多く出て1686人と過去最高、千葉も787人です。埼玉が762人で茨城は
172人、福島あたりでも136人と出ました。遠方の沖縄は209人、北海道でも217人
と出ています。また今日からの感染人数は多くなるのでしょうか(?)昨年の5月ごろの
全国的自粛ムードは現在のところ皆無となっています。五輪開催と相まってもう何でも
良いや・・・何でもありだね…的、通常の生活様式に戻ったかのようです。
 五輪関係やコロナ禍関連ニュースはもう書くこと自体が厭きたのですが、医療状況が
逼迫して、いざ入院となった時に入る病棟が皆無では死を待つだけとなりそうです。
当方らは昨年の前半からずっと自粛しています。多くの方もあと少しで五輪は終わり
トンでも真夏の暑さも終わりますので、もうチョイの我慢をお願いする次第です。
 
 当方は本日、8時半出発で整形外科でリハビリ→海浜幕張の歯科医に罹り、お昼は
唐揚げ定食→市川駅構内で本を物色→帰宅、と予定しています。腰の具合はだいぶ
良くなりましたがまだ完治という状態ではありません。早く”じゅんさい池1周ウォーキング”
ぐらい再開しないと運動不足から便秘が解消されそうにありません。体調に関しては
あちら立てればこちら立たず・・・が、通常のようです。病全快で超快調はハッキリ我ら
クソ爺にはあり得ないことと認識すべきことのようです。
 
 今日も植草氏の何時ものブログから付けます。
 
 
 

 
植草一秀の『知られざる真実』」
 
                             2021/08/02
 
           行動抑制求める前に大運動会中止
 
               第2996号
五輪開催と日本の感染拡大には強い因果関係がある。
 
「関係ない」
 
というのは単なる責任回避。
 
五輪開催強行で人々の行動抑制のたがが外れた。
 
「五輪強行で行動抑制のたがが外れた」
卒業式がなくなり、入学式がなくなり、修学旅行がなくなり、運動会がなく
なった。
 
友人たちとの会食もなくなった。
 
日本の市民が我慢に我慢を重ねてきている。
 
願いはただ一つ。
 
感染を早く収束させたいから。
 
7月12日に菅内閣は昨年来、4度目になる緊急事態宣言を発出した。
 
コロナ感染が急拡大してしまった。
 
感染拡大をもたらしているのはL452R変異株。
 
3月にインドで確認された。
 
この変異株を日本に流入させてはならなかった。
 
しかし、菅義偉氏の「後手後手・小出し」対応でL452Rはあっという間に
国内に流入した。
 
その感染拡大が始動した
 
菅義偉氏が緊急事態宣言を解除した6月21日には人流が再拡大に転じてい
た。
安易な解除が感染再拡大をもたらす。
 
しかし、菅義偉氏は東京五輪開催を強行するため、そして、東京五輪を有観客
にするために緊急事態宣言解除を強行した。
 
その結果、感染が急拡大し、7月12日に四たび緊急事態宣言を発出する事態
に追い込まれた。
 
感染急拡大で緊急事態宣言発出が必要になったのであるから、五輪開催を断念
せざるを得ない。
 
「国民の命と健康」を優先するなら、これ以外に選択肢はなかった。
 
ところが、菅義偉氏は五輪開催強行に突き進んだ。
 
IOCバッハ会長、コーツ副会長は緊急事態宣言が発出されても五輪開催を強
行する姿勢を示してきた。
 
日本の主権者からバッシングを受けた姿勢。
 
IOC幹部(患部)と菅義偉氏が五輪開催強行に突き進んだ理由は自分自身の
利益追求のため。
 
国民の命と健康を犠牲にして自分の利益を優先する。
 
この行動ですべての日本国民が行動抑制をやめた。
 
行動抑制の意志が破壊された。
 
緊急事態宣言下での五輪開催強行。
 
この行動が人々の行動抑制意志を破壊した。
 
結果として日本でコロナ感染が爆発した。
 
五輪開催強行が日本のコロナ感染爆発の主因。
 
「関係ない」は醜い責任回避の言葉でしかない。
 
7月22日からの4連休。
 
民族大移動が発生した。
 
感染が拡大している大都市圏から日本全国に大量の人の移動が発生。
 
8月に入り、日本全国で感染が爆発する。
 
4連休の人の移動について菅内閣は何も手立てを講じなかった
 
民族大移動を放置。
 
観光業利権を優先した結果だ。
 
8月2日から緊急事態宣言の適用地域が拡大され、新たにまん延防止等重点措
置の適用地域も拡大された。
 
全国知事会都道府県境を越える人の移動を制限するべきとの主張を示すが、
実効性のある措置が取られなければまったく効果を発揮しない。
 
緊急事態宣言適用地域拡大に伴い、酒類提供停止要請が拡大するが、もはや酒
類提供停止要請は何の意味も持たない。
 
飲食事業者が酒類提供停止、時短要請に従うのを辞めた。
 
要請を無視して通常営業を続ける事業者が空前の好決算を示している。
 
結局、正直者が馬鹿を見る結果が生まれている。
 
誰も言うことを聞かなくなった。
 
自粛を要請する菅内閣が五輪開催を強行し、不要不急のパーティーに参加して
楽しんでいる。
 
五輪開催強行で感染が爆発した。
 
事態収束の見通しがまったく立たない状況に至った。
 
菅義偉氏の引責辞任=国民による解任を急がねばならない。
 
菅義偉氏が首相に就任してから評価するべき実績が皆無。
 
常に強気で自分の考えを押し通してきた。
 
政治は結果責任を負う。
 
その結果で全敗の状況。
 
菅氏が最初に突き進んだのが学術会議会員任命拒否。
 
この問題すら、まだ解決できていない。
 
学術会議法制定時の国会審議で会員任命の方法が具体的に定められた。
 
学術会議が推薦した者を形式的に首相が任命する。
 
正当な事由なく首相は任命を拒否できない。
 
しかし、菅義偉氏は任命を拒否した。
 
学術会議法違反の行為。
 
戦争法制制定を強行する政府の姿勢を批判していた学者が狙い撃ちにされた。
 
憲法が保障する学問の自由を侵害する憲法違反行為だった。
 
コロナ大失政の罪も深い。
 
菅コロナ三原則は「後手後手・小出し・右往左往」
 
東京五輪延期が決定されたのは昨年3月24日。
 
東京五輪開催まで1年4ヵ月もの時間があった。
 
この1年4ヵ月の期間に感染抑止にひたむきに取り組んできたなら状況は違っ
ただろう。
 
ところが、菅義偉氏が取った行動は真逆のもの。
 
Gotoトラブル政策を全面推進。
 
Gotoトラベル始動を強行したのが昨年7月22日。
 
Gotoトラブル事業が感染拡大の主因になったことは明白。
 
菅氏は
 
「Gotoトラベルが感染拡大の主要な原因になったというエビデンスは存在
しない」
 
と言い張ったが、Gotoトラベルが感染拡大の主要な原因になったことは明
白だ。
昨年11月21日からの3連休前にGotoトラブル事業を完全停止する必要
があったが、菅氏がGotoトラベルを止めたのは12月29日。
 
感染拡大推進策を実施して感染が拡大すると緊急事態宣言を発出する。
 
感染が減少し始めると、すぐに警戒を緩めて感染拡大推進策に転じる。
 
「右往左往」を繰り返して問題を長期化させ、事態を一段と深刻化させる。
 
コロナで最大の警戒を払うべきは変異株を流入させないこと。
 
昨年12月中旬に英国でN501Y変異株が確認された。
 
直ちに水際対策厳格化が必要だったが、菅義偉氏は年明け後の1月13日まで
抜本対応を妨害した。
 
本年3月中旬にインドでL452R変異株が確認された。
 
直ちに水際対策厳格化が必要だったが、菅義偉氏が対応を始動させたのは5月
に入ってから。
 
このL452Rがいま、感染第五波を著しく拡大させている。
 
五輪開催強行で警戒されるのは新たな変異株の流入
 
南アメリカでF490S変異株が確認されている。
 
この変異株が東京五輪と共に国内に流入したと考えられる。
 
他の変異株も流入しているだろう。
 
新種の変異株はワクチン有効性を引き下げる。
 
五輪開催に連動して日本の感染爆発が加速し、深刻な事態がもたらされる。
 
日本国民は一秒でも早く、菅失政内閣を退場させる必要がある。
 
夏休みの都道府県境を越える移動を規制するべきとの知事会の意見表明につい
て、加藤官房長官
 
「できるだけ避けてほしい」
 
と述べたが、お話にならない。
 
国民の誰一人、この言葉に従う者はいない。
 
この言葉を掲げるなら、そのまえに大運動会を中止するべきだ。
 
無能な政府の下で国民の災厄拡大はとどまるところを知らない。
 
 
 
次に、帯津良一先生の週刊朝日の投稿を添付しておきます。
帯津先生は当方より一回り上の1936年生まれですからもう84歳でしょうか!
お元気ですね!当方、もう30年以上やっていない麻雀について書いてます。
 
 

 
麻雀は手術の腕を磨くのに役立つ? 帯津医師が語る意外な共通点〈週刊朝日
 
帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長
 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「麻雀と手術の共通点」。
【直観力】ポイント
(1)昔は麻雀をよくやって、膨大な時間を費やした
(2)麻雀の強さと手術の腕のよさには、つながりがある
(3)麻雀で記憶力と先を読む直観力を養い、役に立った
 
 前号で書いたように私は医学部への進学試験に失敗して、1年浪人しました。そのせいか、医学部に入ってからは、自由を謳歌(おうか)しました。講義が終わって、空手部の稽古をすますと、酒と麻雀(マージャン)です。酒は行きつけのトリスバーか、おでん屋さん。麻雀は大学の近くにあった2軒の雀荘です。
 
 久しぶりに会った医学部時代の友人が「お前は麻雀が強かったなあ」というのです。友人との思い出がまず麻雀というのもどうかと思いますが、学校でより、雀荘で顔を合わすことのほうが多かったのですから、しかたがありません(笑)。
 
 この麻雀生活は医師になってからも続きました。医師2年目に、乳飲み子をかかえて一家3人で静岡県の共立蒲原総合病院に赴任したのですが、そこの医局には麻雀卓があり、夜になると、それはにぎやかなものでした。
 
 これは、病院にとっても悪くなかったのです。夜間に常に4人の医師が雀卓を囲んでいるので、救急の患者が運び込まれたときには、「よし」と出動して、当直の医師の手助けができるのです。まあ、近くの独身寮に場所を移して“徹夜麻雀”ということもしょっちゅうでしたが。よく、そういう生活を当時の妻が許してくれたと思います。
 
 ただ、その頃のわが家の家電製品は、私の麻雀の勝ちでそろえていきましたから、それが埋め合わせになっていたかもしれません。麻雀ではたいてい勝って、毎月黒字だったのです。でも、麻雀というのは4人のうち、必ず誰かが不幸になります。その不条理が気になり出して、競馬に鞍替(くらが)えしました。それから40年以上やっていません。
 
しかし、振り返ってみると、麻雀に費やした時間は膨大だったですね。その代わりに、もう少し勉強していたらと考えないではないのですが、一方で無駄ではなかったという気持ちもあります。
 
 実は、麻雀は手術の腕を磨くのに役に立ったと思っているのです。
 
 腕のいい外科医の条件は、まずは切除範囲が適正であること。取り過ぎも取り残しもダメです。そして、手術時間は短いほうがいいのです。切除範囲を決めるのには「記憶」と「直観」がものをいいます。検査データを過去の経験(記憶)に照らし合わせ、その上で患部を直接見て、直観を働かせる。あとは一つひとつの作業を動じず、落ち着いてこなします。
 
 一方、麻雀は対戦相手3人を一瞥(いちべつ)して、過去の記憶と直観で戦局の流れをつかみます。あとは相手のふるまいに動じず、落ち着いて牌(パイ)を切って、一つひとつ上がっていけばいいのです。
 
 私は麻雀で記憶力と先を読む直観力を養いました。それが手術の腕を上げることにつながり、その後の人生にも役に立ったと思っているのです。また、久しぶりに麻雀をやってみようかな。
 
週刊朝日  2021年8月6日号
 
 
 
 今日はついでにではありませんが、相撲界から早く去ってほしい白鵬に関する
記事を付けておきます。本当に駄目な奴です。ついでに、本日は添付する予定は無かった
相撲に関する外国人にまつわる記事を添付しておきますので暇があったら読んで下さい。
 
 

 
 
日本相撲協会白鵬東京五輪観戦を問題視 芝田山親方横綱として失格」
 
横綱白鵬
 日本相撲協会芝田山広報部長(元横綱大乃国)が2日、横綱白鵬(36=宮城野)の東京五輪観戦について苦言を呈した。
 
 白鵬は柔道会場の日本武道館を訪れた写真がSNS上に複数投稿され、柔道の男子73キロ級金メダル・大野将平旭化成)との2ショット画像などもあった。東京五輪新型コロナウイルスの感染対策のため無観客で開催(一部を除く)。会場内に入れるのは基本的に競技関係者やメディアなどに限られており、ネット上では「何で入れるの?」「無観客なのに特別扱い?」といった疑問や「閉会式の構想に入っているのでは」との臆測など、さまざまな声が飛び交っていた。
 
 芝田山部長は「白鵬がオリンピック見に行ったと、すいぶん批判を買っているんだよね。なんで関係者でもないのに試合を見に行けるのか。(東京五輪は)客は入れないということになっているんだから。(相撲協会として)許可もしていない。普段だったら構わないけど、政府が無観客でと決めたんだから。行くなら(協会に)申請書出して、こちらで審査しなきゃいけない状況。たとえば政府からの要請なら、別。単なるモンゴル選手団からの要請じゃだめ。そこ(五輪会場)にいるのがおかしい」と観戦そのものに疑問を投げかけた。
 
 さらに「(政府が)無観客といっているのに、そこに行っているのは、大きな問題。本人がどのくらい理解しているのか。横綱としての立場も失格だし、協会員の立場も失格じゃないのと言われてもおかしくなくなってくる」と厳しく苦言を呈した。
 
東京スポーツ
tuideni
 
 

 
 
朝青龍白鵬照ノ富士…強い外国人力士が目立つのには理由があった! “意外と知らない”その原因とは?
 
 モンゴル出身の力士として日本相撲界を圧倒し、相撲ファン以外にも大きなインパクトを残した朝青龍。また、先日行われた大相撲名古屋場所千秋楽も優勝を果たしたのはモンゴル出身の白鵬だった。なぜ、外国人力士はこれほどまでに“強い”のだろうか。
 
 ここでは相撲ライターの西尾克洋氏の著書『 スポーツとしての相撲論 力士の体重はなぜ30キロ増えたのか 』の一部を抜粋。外国人力士の強さの謎に迫る。(全2回の1回目/ 後編 を読む)
 
優秀な力士の割合は外国出身力士のほうが圧倒的に多い
 
 まず、現状について目線を合わせたいです。外国人力士はある側面から見ると今もなおとても強いと言えますが、別の面から見ると朝青龍全盛期や白鵬全盛期と比べるとそこまで強いわけではありません。
 
 外国人力士の優秀さについて現状を見てみましょう。
 
 大相撲で優秀な力士とされるのは、十両以上の番付の関取と呼ばれる力士達です。彼らは年収1000万円を超え、付け人が付き、個室が与えられます。場合によっては相撲部屋ではない場所に住まいを借りたり購入することも可能です。しかし、それよりも下の地位(幕下以下)だと年収は100万円以下でほとんどの場合は関取や親方の付け人を務め、大部屋での生活を余儀なくされます。
 
 大相撲には2021年1月現在676名の力士が在籍しており、その中で十両以上の力士は70名。上位10.7%に入る力士が優秀で、待遇も一人前とされますが、幕内に所属する外国出身力士(日本国籍を取得した力士もいるためこの呼称とします)は11人、十両は3人です。幕下7名、三段目4名、序ノ口1名なので、割合では53%が優秀な力士と言えます。
 
 対する日本出身力士は幕内が31名、十両は25名。幕下が113名、三段目は196名、序二段が218名、序ノ口56名、前相撲と番付外を合わせて11名。日本出身力士の十両以上の比率は8%ということで、外国出身力士と比べると大きく水をあけられている状態です。優秀な力士の割合で見ると外国出身力士のほうが圧倒的に多いのが実情ですが、果たしてこの差はいったいどこから来ているのでしょうか?
 
外国出身力士は入門の枠自体が非常に少ない
 実は、大相撲には野球などで言うところの「外国人枠」が存在します。
 
 大相撲では力士が必ず「部屋」に所属し、コーチ役である親方と衣食住を共にしているのですが、外国出身力士は部屋に1名しか所属することができません。なお、仮に日本国籍を取得しても枠は増えません。例外として、所属部屋の閉鎖などで移籍するケースがあり、この場合は外国出身力士が所属する部屋に移籍することも可能です。そのため、外国出身力士は入門の枠自体が非常に少ないのです。
 
 なお、この「外国人枠」については元々無制限で、一つの例としては1975年当時、朝日山部屋には6人のトンガ人力士が所属していました。しかし親方の逝去に伴い先代親方の夫人と後継親方との間で確執が起き、全員廃業するといういわゆる「トンガ騒動」がありました。
 
 その後1992年には1部屋2名以内、大相撲全体で40名に変更され、2002年からは1部屋1名までに、さらに2010年には外国人枠から外国出身力士枠へと変更されることになりました。1992年にはハワイ出身力士として小錦の他にも曙が台頭してきており、また2002年には朝青龍旭鷲山旭天鵬といったモンゴル人力士が数多く頭角を現してきていました。2010年は現役中に引退を見据えて日本国籍を取得する外国人力士が増えてきた背景もあり、このような措置が取られたと思われます。
 
外国人力士が強い理由は「優秀で枠が限られているため」
 外国人力士・外国出身力士の活躍は大相撲をけん引してきましたが、小錦大関に、曙が横綱になり、そしてモンゴル人力士が上位に昇進したこともあり、そのままでは上位のほとんどを外国出身力士が独占する可能性が出てきたため、人気低迷のリスクを考慮したのではないでしょうか。
 
 また外国出身力士の枠を使わない部屋もありますが、現在外国出身力士を採用したい相撲部屋の多くには既に外国出身力士が在籍しているという事情があり、現時点では新しく相撲部屋が誕生したり、既存の外国出身力士が引退するといったことが起きない限り、入門すら難しい状態です。
 
 前述の通り外国出身力士は基本的に優秀ですが、外国人枠の兼ね合いで入門を待たされることがあるほど、外国出身力士は相撲部屋に行き届いています。そのため、優秀な力士でなければ入門さえ叶わない。ただでさえ優秀な才能が集まるのに、枠が少ないためになおさら優秀でなければいけないのです。
 
「なぜ外国人力士は強いのか?」に端的に答えると、「外国出身力士は優秀で、しかも枠が限られているため」という回答になります。
 
外国出身力士が上位を席巻していたのは過去の話
 ただ「外国人力士が強い」というイメージはあるかもしれませんが、実はそのイメージが崩れつつあります。
 
 先ほど幕内に11名の外国出身力士がいると話しましたが、さらにトップを見ると白鵬鶴竜横綱ですが、2人とも30代半ばという大ベテランです。この下では元大関照ノ富士大関復帰を目指し活躍していますが、1991年生まれの29歳と中堅からベテランに差し掛かってきています。
 
 幕内というのはサッカーで言うところのJ1とJ2が混在しているようなもので、優勝は幕内での勝ち星の多さを競って決めるのですが、上位16名+数名でリーグ戦を行うような形になり、その他の力士達は自分の地位に近い力士と対戦することになります。ただし、終盤戦になると下位の力士の中で成績の優秀な者は上位との対戦が組まれます。
 
 つまり、幕内は横綱大関・関脇・小結・前頭と地位が分かれていますが、前頭の中でも上位に定着している力士と下位の力士では力が大きく違うということです。少し話が長くなりましたが、2021年1月現在、外国出身力士の中で上位総当たりの地位にいる力士は白鵬鶴竜照ノ富士にベテランの栃ノ心玉鷲を加えて5名。なお、この場所で栃ノ心玉鷲は負け越しています。
 
 ここからわかるのは、上位総当たりの番付にいる大多数のトップ力士が日本出身力士だということです。ですから、外国出身力士が上位を席巻していたのは実は過去の話なのです。
ピラミッドの頂点のレベルでは日本出身力士に分がある
 外国出身力士として上位に残っているのはベテランの白鵬鶴竜、そして中堅の照ノ富士という構成です。つまり、20歳前後の外国出身力士の若手が今のところ、かつてほど上位で活躍していないのは重要なポイントだと思います。
 
 外国出身力士の中で十両以上になれる者は相対的に多く、彼らは優秀なのですが、ピラミッドの頂点のレベルになると日本出身力士に分がある。しかもその傾向は続いていくことが予想されるわけです。
 
 原因として考えられるのは、最近大相撲の世界に入ってくる外国出身力士はモンゴル人偏重の傾向がある点です。かつては高見山小錦、曙や武蔵丸といったハワイ勢が一大勢力だった時代がありましたが、武蔵丸の甥っ子である武蔵国が引退してからハワイ勢はゼロになりました。また、琴欧洲把瑠都といった名力士を輩出した東欧出身力士も今では激減し、現役では栃ノ心、碧山、あとは三段目の舛東欧(2021年3月31日に引退)の3名のみで、しかも全員30代という状況。
 
モンゴル出身力士の強さの傾向が変化している
 そしてモンゴル勢ですが、横綱が4人誕生して以降は照ノ富士を除いて上位に定着できておらず、むしろこれらの力士が例外的に強かったという見方さえできるかもしれません。モンゴル国内でトップ中のトップの素材は、大相撲ではなくレスリングなどでオリンピックを目指す時代になってきているという話があります。日本国内で行われている中学生以下の相撲大会にモンゴル人選手が参加していますが、ここ数年は日本人選手が上位で勝利する傾向にあり、もしかすると日本人力士優位の傾向は今後も続くかもしれません。
 
 もちろん、大相撲の世界で上位10%に入れる力士が今もなお多いという意味で外国出身力士、モンゴル出身力士が強いのは確かですが、強さの傾向が変化してきているのは見逃せないと思います。現在は朝青龍の甥である豊昇龍や、鶴竜と同部屋(陸奥部屋)の霧馬山といった若手の逸材が幕内で着々と実力を付けてきているので、彼らがそうした傾向を打破する存在になるのか注目です。
 
モンゴル、東欧、ハワイ……それぞれの相撲スタイル
 ちなみに、ひとくちに外国出身力士と言っても、モンゴル人力士と東欧系力士、そしてハワイ出身力士では特徴が異なります。あくまでも全体的な傾向ではありますが、モンゴル人力士はスピードと敏捷性に優れていて、体が小さくても先手先手を取ってそのまま押し切るような取り口が多く、また体格に勝る力士に攻め込まれても隙を見つけて逆転する相撲が多く見られます。東欧系力士はアスリート的な能力と体格に優れていて、相撲は粗削りでも吊り出しなどの豪快な形で決着を付けることができます。ハワイ出身力士はパワーを前面に出した相撲が特徴で、小錦横綱昇進前の曙のように、前に出る圧力の強さで勝負をする取り口が多く見られます。最近ではモンゴル人力士と日本出身力士はそんなに相撲のスタイルが変わらないのですが、先述の豊昇龍と霧馬山はかつての朝青龍日馬富士を思わせるようなスピードと敏捷性、そしてスケールを兼ね備えています。
 
 ここまで述べてきた傾向は確かにありますが、一人の力士が抜きん出た存在になり、勢力図を大きく塗り替えることもあります。今は日本出身力士が上位で数多く活躍していますが、かつてのような時代が復活する日が来るかもしれません。外国出身力士と日本出身力士という対戦構図で大相撲の質がさらに上がると良いですね。
 
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西尾 克洋
 
 
    本日は添付が長くなりましたので量子物理学はお休みします。
 
 腰が完治してなく便秘気味での外出はやや不安ですが、この後8時半には
お出かけしてきます。それにしてもまだ7時過ぎぐらいなのに暑いですね!!!
 
 マスク着用は当然ですが、今日はコロナより熱中症を心配する1日になりそうです。
水分補給が欠かせないのですが、ペットボトルを収納するところが無いので
どうしようか迷っています!?!出かけても早めに帰宅する予定です!
 
 
 
   それでは、また明日・・・・・